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やっと、 ページ38

炭治郎君と話してからずいぶん月日が経った。

今日は御館様に頼んで全てを話す場を設けて頂いた。

心臓の鼓動が早くなって、

何人か柱が集まって

私に挨拶をしてくれて

その優しさがむしろ苦しかった。

しっかりケジメをつけなくてはならない。

全てを話さなくてはならない。

いざ柱が集まっても声はいつまで経っても出なかった。

そんな私を見兼ねてか、御館様が口を開いた。

「今日はね、Aから大事な話があるんだ。最後まで話を聞いてあげてくれるかな?」

この言葉を聞いた柱は御館様に頭を下げ、

静かにこちらを向いた。

思い口を何とか開けて、聞こえるか聞こえないかすら分からないほど小さな声で、

『ごめんなさい…』

と謝った。

私の異変に気づいたのか、しのぶちゃんが私に声をかけてきた。

胡「どうしたんですか?」

『私は、皆さんに謝らなくてはならないことがあります。』

私が話し始めると皆が真剣な顔でこちらを静かに見つめた。

『私は、幼い頃に両親を亡くしました。

その日は家族で外に出ていて、

家に着いた時、鬼に、鬼舞辻に殺されました。』

私が鬼舞辻の名を出した時皆の顔色が変わった。

「どういうことだァ。テメーは鬼舞辻の野郎に会ってたのかァ」

『はい。』

甘「で、でも、お母様は?」

『母は私を逃がすために犠牲になりました。』

甘「そ、そんな」

『皆さんに聞いて欲しいのは、この両親のことです』

煉「どういうことだ!?」

『私の父は鬼殺隊でした。』

宇「派手に強かったんだろうな!」

『そして、母は…』

胡「お母様は?」

『鬼でした。』

柱「!」

不「どういうことだァ?」

煉「よもや!何故それを言わなかったんだ!?」

『言えませんでした。みなさんはとても優しくて、この事実を言ってしまえば皆さんとは元通りには居られないと思ったから…』

その日の柱合会議は御館様が終わらせた。

これ以上話しても皆は混乱するだけだから、との事だった。

唯一最後まで口を開かなかったのは、義勇だけだった。

何となく→←嘘、



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MOMO(プロフ) - 藤の型の名前が凄く好きです!更新頑張ってください!これからも応援してます!( *˙0˙*)۶ (2022年11月20日 12時) (レス) @page16 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
真緒 - 藤の型がとても詳しく書かれていてびっくりしました!これからも頑張ってください!😎 (2022年5月3日 7時) (レス) @page12 id: d533a9e97d (このIDを非表示/違反報告)
あおぞら。(プロフ) - 金米糖さん» ほんと有難い限りです!そう言っていただけると嬉しいです!(笑) (2020年6月18日 20時) (レス) id: 421f985403 (このIDを非表示/違反報告)
金米糖(プロフ) - お気に入りがどんどん増えていきますね!一番最初にコメント出来てなんか誇りです!(ドヤ顔)頑張っていてすごいと思います! (2020年6月18日 18時) (レス) id: e31feca5f7 (このIDを非表示/違反報告)
あおぞら。(プロフ) - 金米糖さん» ほんとありがたいです!頑張るです! (2020年6月3日 22時) (レス) id: 421f985403 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青空 Sky | 作成日時:2019年12月1日 22時

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