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23話 ページ23






「げーんーやー。」



大会が終わり観客は皆が帰って行く中、四人はまだ会場に残り玄弥を捜していた。

因みに玄弥は一位を取った。
Aは普通に感動し喜んでいた。
良かったな、玄弥。



「あのモヒカンどこ行った。あの髪型なら一瞬で見つけられる自信あったのに。」

「俺は!俺なら見つけられるか?!」

「見つける見つけない以前の問題に常に視界に入ってる。」



Aの腕にぎゅーっと抱きついて辺りを見回す炭治郎。もう慣れっこらしく、Aは気にも留めていなかった。

無一郎はそれを羨ましそうに見ているが。



「炭治郎、嗅覚で捜して。」

「Aからのお願い!聞かないはずがない!」



炭治郎は玄弥の匂いをくんくんと辿っている。

最初からそうすれば良かったか、とAは呟いた。
有一郎は犬かよ…と、ご最もなツッコミを入れた。ナイスツッコミ。


それから数秒後、炭治郎はかっと目を見開きAの腕を引っ張った。



「あっちだ!」



ずるずると引きずられるA。腕がもげそう…と言いつついつものことなのであまり気にしない。無一郎と有一郎も二人に続く。








そして辿り着いた先には。



「あ、おーいげん」

「炭治郎ストップ。」



Aが慌てて炭治郎の口元を抑えた。
炭治郎は不思議そうにAを振り返った。

無一郎と有一郎も空気を読み、口元に人差し指を当ててシーっと言う。



なんとただ今。玄弥が可愛らしい女の子と二人きりで話しているのだ。

その可愛らしい女の子は何かを玄弥に伝えている。
思春期真っ盛りの玄弥君。顔を真っ赤にして慌てふためいている。なんとも可愛らしい。



「あれは、玄弥にとうとう春が…」

「流れに乗ってAも僕と青春しない?」

「んーパス。」



君のお兄さんに殺されそうな目を向けられてるから、と付け足すと有一郎は物凄く痛い視線をAにぶつける。



*地味にAのメンタルが削られていく!

*地味に効果はバツグンだ!



「…は!あれは告白か!」

「声のボリューム落とせ石頭。」



鈍感を極めた男、竈門炭治郎。
彼はあれが告白だと気がつくのに数分を費やした。

流石にあの雰囲気なら気づくだろ…と有一郎は哀れむような眼差しを炭治郎に向けた。

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とく(プロフ) - すごくいいお話でした…。涙が出るほど(笑) (7月19日 12時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
えむえいか - 貴方様は、神ですか? (2022年5月20日 16時) (レス) @page5 id: 6c61bb4c69 (このIDを非表示/違反報告)
- 神作……… (2022年5月9日 15時) (レス) @page44 id: af8576bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - たまに………たまに原作を思い出すような描写があって……目から汗が……… (2021年12月5日 7時) (レス) @page50 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴 - 炭治郎のシスコン具合がめっちゃ良かったです‼︎無一郎と有一郎がでて来るとか最高すぎます‼︎とっても良い作品ありがとうございますー! (2021年11月21日 22時) (レス) @page50 id: 378955c846 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年6月13日 19時

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