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19話 ページ19






「な、何だと…!玄弥の大会を見に行くのか!?」

「うん。」

「俺のパン生地を捏ねる姿は毎日見てくれないのに!?」

「焼く姿なら毎日嫌ってくらい見てるよ。」



今日は放課後、炭治郎に捕まってしまったA。渋々、本当に渋々一緒に帰ることになってしまった。


因みに腕がガッチリホールドされている為、逃げることは不可能。

まあこうしていなくても炭治郎のAへの執着心を知っていれば逃げることはできない。
きっと炭治郎ならAのことを地の果てまで追い掛けるであろう。



盛大に溜め息を零すとAは蒼天を仰ぎ、このくっつき虫が剥がれますようにとお祈りした。

*炭治郎まさかの虫扱い!




「禰豆子は今日委員会か…」

「Aと禰豆子が並ぶと通行人から五十度見くらいされるから危険だ!」

「盛りすぎ。せめて二度見にしてよ。」



竈門A。彼女は妹弟、そして自身の顔の良さを自覚している。
なので一人でいる時は勿論、禰豆子と一緒の時も熱い視線を感じることも度々ある。

因みに炭治郎も顔は良く傍からみたら好青年なので、女の子達からの熱い視線を受け取ることもある。



顔の良さを自覚している彼女はどちらかと言うと、可愛い可愛い妹が変な男に目をつけられないかの方が不安だったりする。

自身の場合は炭治郎に向けるブリザード並みの冷たい視線を突き刺せば何とかなるとわかっているからだ。



「私の禰豆子(メシア)…」

「俺のA…」

「違う。」

「何でだ!?」



炭治郎は心底驚いたような表情をした。それにほとほと呆れるA。



「ところで玄弥の大会はいつなんだ?」

「えーと、来週って言ってた。」

「なら俺もついて行く!」

「…他にも誰か誘わないと。」



炭治郎は一度言ったことをねじ曲げるのが大嫌い。それは片割れであるAのよく知っていること。

ついて行くと言い出したら多分それを変えることはない。



*なので取り敢えず違う人も誘うケツイがみなぎった



理由は勿論、炭 治 郎 と 二 人 き り に な り た く な い か ら 。

二人きりになるとシスコン過ぎるシスコンに更に拍車がかかることを知っているから。








「二人きりじゃ駄目なのか!?」

「うん。」

「…そう言うお年頃なのか…」

「私一応貴方の姉ですけど。」

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とく(プロフ) - すごくいいお話でした…。涙が出るほど(笑) (7月19日 12時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
えむえいか - 貴方様は、神ですか? (2022年5月20日 16時) (レス) @page5 id: 6c61bb4c69 (このIDを非表示/違反報告)
- 神作……… (2022年5月9日 15時) (レス) @page44 id: af8576bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - たまに………たまに原作を思い出すような描写があって……目から汗が……… (2021年12月5日 7時) (レス) @page50 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴 - 炭治郎のシスコン具合がめっちゃ良かったです‼︎無一郎と有一郎がでて来るとか最高すぎます‼︎とっても良い作品ありがとうございますー! (2021年11月21日 22時) (レス) @page50 id: 378955c846 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年6月13日 19時

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