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14話 ページ14

「んー、無一郎君、お母さんって暖色系と寒色系どっちの方が好きかな?」


「どうだろう…でも寒色系の方が好きそうな感じはするかな…」


「じゃあ色は寒色系にしよ。」



気軽に使える物についての思考を巡らせながらAは商品を見て回る。

無一郎はこのようなお店に来たことが少ない為か、当たりをキョロキョロと見回しながらAに着いていく。



「あ、こういうのはどうかな?」



Aが無一郎の前に差し出したのは水色のハンカチだった。シンプルなデザインで誰でも好んで使えそうな物であった。

無一郎は一目見てそれを気に入り、これにすると言ってAからそのハンカチを受け取った。



「あとラッピングとかもして貰うと良いかも。ここのお店無料でしてくれるはずだから。」

「ありがとう。じゃあ僕はお会計してくるからAは外で待ってて。」

「わかった。」



案外すんなり買う物が決まったので思ったよりも早く帰れそうだな、とAは思った。







そしてAは無一郎を待つ間、店から出ていた。そこでふと気がついた。



物 凄 い 視 線 を 感 じ る 。



とてつもなく熱い眼差しと氷塊の如く冷たい視線の二種類の視線がAに突き刺さる。



*効果はバツグンだ!



この視線は。毎日毎日感じているので嫌でもわかる。うん、わかる。



炭 治 郎 と 有 一 郎 だ ろ 。



熱い眼差しが炭治郎。
氷塊の如く冷たい視線が有一郎。

言わずともわかるけれど。


Aは溜め息をつくとチラリとそちらに視線を移した。

やっぱり。特徴的な赤髪と長髪。
こいつらコソコソ後つけたいならまずその特徴的な髪を何とかしろよ、とAは心の中で毒づいた。


今このまま二人の元に現れても良いのだがそれだと面白くない。



「A!」



そこでタイミング良く無一郎が戻って来た。手にはラッピングして貰ったであろう袋を持って。



「お帰り、無一郎君。」



ここでちょっと面白いことをしてやろう、と思いAは無一郎の頭をぽん、と撫でる。

無一郎は少しびっくりしていたけれど好きな人に触れられて嫌なわけもなく、ほんのり頬を色付けて大人しくされるがままだった。

















「(無一郎君が羨ましい!俺もAに頭を撫でられたいのにっ!)」


「(あの野郎…無一郎との距離が近いんだよ距離が!)」

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とく(プロフ) - すごくいいお話でした…。涙が出るほど(笑) (7月19日 12時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
えむえいか - 貴方様は、神ですか? (2022年5月20日 16時) (レス) @page5 id: 6c61bb4c69 (このIDを非表示/違反報告)
- 神作……… (2022年5月9日 15時) (レス) @page44 id: af8576bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - たまに………たまに原作を思い出すような描写があって……目から汗が……… (2021年12月5日 7時) (レス) @page50 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴 - 炭治郎のシスコン具合がめっちゃ良かったです‼︎無一郎と有一郎がでて来るとか最高すぎます‼︎とっても良い作品ありがとうございますー! (2021年11月21日 22時) (レス) @page50 id: 378955c846 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年6月13日 19時

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