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不死川side









いっつも手当なんか受けないから蝶屋敷なんて来たことほっとんどねぇ

そんな場所へ走って向かう

上弦の陸との戦闘で負傷をしたAのためだけに




ガララララッと戸を開けるとベッドにAが寝ていて胡蝶がそばにいた




胡蝶「あら、早かったですね」


不死川「Aは?」


胡蝶「だいぶ深い傷をいくつ負ってまして、戦闘が終わって倒れたあと、ずっと目を覚ましていません
命に別状はありませんが…傷は残るかもしれませんね……」


不死川「そうかァ…」


胡蝶「簪もこの戦闘でやられちゃったみたいで、折れてバラバラになったのをポケットに入れてました
そして倒れてここに持ち運ばれるまで、大事にポケットの上から握っていたそうです」


不死川「…!」


胡蝶「きっととても大事にしていたんでしょうね
…いや、Aさんにとって大事なものでしたよ」




そんなに、大事にしてくれていたのか…



胡蝶「私は他の人のところへ行きますので失礼します」


不死川「あぁ」




胡蝶の姿がなくなったのを確認してベットの横に膝を立てる

かわいい顔には包帯が巻かれてあった




不死川「よく生きて帰ってきてくれたなァ」




どんなに怪我をしてもいい

切り傷が残ったって構わない

生きていてくれるだけでよかった




不死川「簪、そんなに大事にしてくれていたんだなァ
また買ってやるからよォ、そんなに落ち込むなァ」




包帯の上から頭を撫でる

早く起きて閉じられているその口で俺の名前を呼んで欲しい

そして塞いでやりたい

抱きしめたい

それでまた、ちょっと照れた顔を見たい

また手を繋いで甘味処へ行こうか

それとももっと別の場所へ連れてってあげようか

いつか、その体を俺のものにしたい、なんて何も知らないお前にはわからないだろうな





不死川「早く目ぇ覚ませやァ」


宇髄「おいおい、不死川、お前そんな顔すんのか」


不死川「!?!?!?!?!?!?」





こいつ、いつも音も立てずに来やがって…!




不死川「お前は無事なのかよォ…」


宇髄「毒だけだったからな
傷は大したことねぇよ、Aの方が何倍もひどい」


不死川「そうかよォ」

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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 宇髄天元   
作品ジャンル:恋愛
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たまきゆら(プロフ) - みぃさん» そ、そんな、ほ、褒めても何も出ませんよ!照れるじゃないですか!期待に応えられるように頑張ります、ありがとうございます! (2019年11月13日 14時) (レス) id: 210adaaa32 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて1から全部読んできました!とても楽しく読んでいます!不死川さん推しなのでまじで嬉しいです!(土下座)無理せず更新頑張って下さい! (2019年11月13日 14時) (レス) id: 55587a9e76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまきゆら | 作成日時:2019年11月13日 0時

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