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「おいおい奏者、こんなところでへばってる場合じゃないだろう?」


『…!』




何も無い空間に2人

相手は私と同じ縦に細く白と黒の模様の羽織を羽織っている

間違いない、先祖だ




「奏者にここで死なれると困るんだよ
奏者には鬼舞辻無惨を倒せるほどまで強くなって生き残ってもらわなければならないからなぁ」


『猛毒に侵されて死んだと思っていたんですけど』


「さっきまだ私は死なないって言っていたのにな」


『……………』


「まぁよいのだ、余はな、奏者が強くなるために必要なものを教えに来た」


『必要なもの…?』


「まず、奏の呼吸
それは敵を倒すためにとっても必要なものだ」


『これってどういうことなんです?
型って言ってる割には攻撃をするものじゃなかったです』


「よく気づいたな奏者
この奏の呼吸はな、仲間を鼓舞し、信頼し、守り、奏でるためにある」


『つまり?』


「純粋に自分の、そして共に戦う仲間の能力をあげることが出来る」


『型の違いは?』


「一緒に戦う仲間の多さじゃ
奏者一人しかいなかったら壱ノ型、奏者と仲間4人だったら伍ノ型、奏者と仲間9人以上が拾ノ型だぞ」


『なるほど…』


「拾ノ型、これが1番鬼舞辻無惨を倒す鍵になるのじゃ
…余達は10人も残れなかったんだがな…」


『…』


「次にいこう
もう1つ強くなるために必要なものがある」


『はい』


「怒りじゃ」


『怒り…?』


「怒りというのは人間の力の根源になる
その意味はいずれわかるだろう」


『教えてくれないんですか?』


「全部教えたらつまらないであろう?
それにほら、早く行かないと」




指を刺された方向を見ると戦っている父上や炭治郎、善逸、伊之助が見えた




「奏者の父親だっけか?
このままいくと鬼殺隊として機能しない体になるぞ」


『…!?』


「早く行け、向こうに走るんだ
そして仲間が傷つけられたことに怒りを湧かせて"かなでろ"」




ありがとう、と礼を伝えて走り出した

大事な大事な仲間を傷つけるやつを許すわけにいかない

簪だって許してない




壊れたもの、失われたものは二度と戻らない…!!

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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 宇髄天元   
作品ジャンル:恋愛
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たまきゆら(プロフ) - みぃさん» そ、そんな、ほ、褒めても何も出ませんよ!照れるじゃないですか!期待に応えられるように頑張ります、ありがとうございます! (2019年11月13日 14時) (レス) id: 210adaaa32 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて1から全部読んできました!とても楽しく読んでいます!不死川さん推しなのでまじで嬉しいです!(土下座)無理せず更新頑張って下さい! (2019年11月13日 14時) (レス) id: 55587a9e76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまきゆら | 作成日時:2019年11月13日 0時

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