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式の後の披露宴で出す料理やウエディングケーキの手配。写真や引き出物の提案まで。
ウエディングプランナーってやることいっぱい。
「いらっしゃいませー、あ、藤井さん!」
「すみません、お待たせしました。」
「いえいえ、こちらもなかなか都合が付かず…」
神山さんの方も忙しいこともあって、少し遅れた打ち合わせ。
「さっそくなんですけど、」
どんな花をどれぐらい用意して、どこに使うか大まかに決めていく。
今までの結婚式は装飾花は外注してたから新鮮や。
「昔は造花やドライフラワーは縁起が悪いんで使わへんかったんですけど、今は費用を抑えたり長持ちさせたりを重視して気にしないことが多いんですよ。」
造花は偽りの愛、ドライフラワーは枯れた愛って意味になるらしい。
でも造花の方が安く済むし、ドライフラワーだと前撮りから式当日まで長く同じ花を使うことが出来る。
「ほぇー、じゃあ式が終わっても飾れるようにウェルカムボードに飾るのはドライフラワーで良さそうですね。」
「茉莉ちゃんたちも気にしないみたいなので大丈夫やと思います」
花の知識と花嫁に寄り添った意見でテキパキ進めてくれる神山さん。とても頼りがいがある。
…グー
「あっ、」
真面目に話を進める中、ふと神山さんのお腹が鳴った。恥ずかしそうにお腹を押さえる。
「すみません、お昼食べてなくて、」
へへっと笑う神山さん。
あ、そうだ。
「これ、さっき引き出物のサンプルで貰ったんですけど、」
少し小さめのチーズケーキを取り出す。
「え、そんな悪いですよ!」
「神山さんのお陰でだいぶ話進みましたし、ちょっと休憩しましょ」
「…じゃあ、お言葉に甘えて」
花々に囲まれて、ちょっと優雅な休憩タイム。
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作者名:たく | 作者ホームページ:https://twitter.com/HSJW_Taku?s=09
作成日時:2021年10月11日 18時