【JW】花束で彩って【青×緑】 (ページ3)

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「では、また新婦さんも居る時に」

「よろしくお願いします」

「藤井さんもよろしくお願いします」

「分かりました、またご連絡させていただきますね」

式場を借りる日程と費用を大まかに話し終わり、外に出る。

今日は新婦さんが仕事で居ないことがせめてもの救いだった。まぁ、これから嫌でも会わないけないんやけど。

「あ、まだ時間ある？」

「おん、どした？」

「式場の装飾花はここの使って欲しいって花屋さんがあんねん、ちょっと覗いてみいひん？」

新婦さんのお友達がやってるお花屋さんがあるらしい。
人脈フル活用で結婚式する気か。

「遠慮なく要望出せるから、友達がウエディングプランナーってええなぁ」

「俺は演出家やけどな」

「でもこの前の俳優さんの結婚式、あれド派手で凄かったわ」

さすが流星や、ってあの頃と変わらない笑顔。
俺の活躍、ちゃんと確認されてんの恥ずかしいな。

久しぶりでもたわいの無い会話で盛り上がる。きっと結婚しても、変わらずたまに飲みに行くんやろな。

「おし、着いた」

『Rainbow』の看板通り、色とりどりの花がいっぱいに咲いているお店。
店内に入るとふわっと花の匂いに包まれた。
切り花から植木、フラワーアレンジメントまで飾っている。

「こんにちはー」

「はーい！」

花に囲まれた店内で、カウンターの奥から声がした。

「いらっしゃいませー」

奥から出てきたのは、様々な色の花に埋め尽くされた店内にも負けないくらい、カラフルな人やった。