『叱られる次男』 ページ9
S:紫耀
「あー、これかなり苦しいでしょ?」
玄樹「…………」
都合悪くなると聞こえないふりに入る玄樹。
普通に呼吸してるだけなのに、
はぁはぁ、ゼェゼェ聞こえてくる。
「玄樹?もくもく吸って?」
吸入しないと苦しくなるだけだから、
吸入して欲しい。
「玄樹…?」
玄樹「もくもくしないってば…」
苦手なんだよねー、わかってるけど、
苦しいままの方が辛いと思う。
「なにが嫌なの?」
玄樹「口の中嫌いなんだってば!!
知ってるくせに意地悪しないで!」
「はいはいごめんね。
吸入手伝ってあげるから、やろ?」
玄樹「………寝たい…」
「吸入終わってから寝て?」
…
…
…
「せーので吸ってね?」
玄樹「………」
カチッと吸入器のボタンを押して…
「せーの…」
玄樹「(プイッ)」
「ちょっと〜」
玄樹「………(ふるふる)」
「じゃあどうするの?
病院行って点滴する?」
玄樹「……もういらない…いいよもう…ゲホ…」
「良くないでしょ?」
玄樹「いいの。吸入器もいらない…
それもういらないから僕が持っとく。」
「あ、こら。」
玄樹は俺の手から吸入薬をとり、
後ろに隠した。
流石に投げたりはしないけど…
吸入器のことは嫌いみたい。笑
優太「紫耀困ってるよ?
だいたい、玄樹が悪化する前に言わないからだろ?」
玄樹「…………」
いたんだ、優にぃ。笑
優にぃが玄樹に近づいて、
玄樹の頬を掴んだ。
優太「玄樹、都合悪くなったら
無視するのやめなさい。」
玄樹「ゲホ…んぅ、やだ…痛いっ」
優太「痛くないでしょ?
どっちなの?お家で吸入する?
病院で点滴する?」
なんだかんだ俺が玄樹に甘いのわかってるからね、
優にぃは。笑
優太「じゃあ、病院行こうね。
車まわしてくるから、準備してね」
「病院行くでいいのね?」
玄樹「だめ…一緒にいる…」
「お家で吸入できる?」
って解釈でいいのかな?笑
玄樹「……ぅん」
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前世猫(プロフ) - 主様の作品大好きです❤︎更新楽しみにしています (7月9日 1時) (レス) id: 809516b61c (このIDを非表示/違反報告)
タケノコ(プロフ) - しょー!さん» ありがとうございます!!そう言っていただけるなんて嬉しすぎます!これからも是非、見てください!!!🥰🥰🥰 (2023年4月6日 21時) (レス) id: a963a52a12 (このIDを非表示/違反報告)
しょー! - 読みたい感じの話を読みたいタイミングで書いてくださるから毎話毎話楽しみに待ってます😍主さんが椎茸の頃からずっと1ファンです!玄樹くん無理しすぎずショーくんに甘えてねー!笑笑 (2023年4月2日 15時) (レス) @page7 id: aad0716208 (このIDを非表示/違反報告)
璃恋(プロフ) - リクエストです!廉くんがうつ病になってしまうの見たいです!出来れば紫耀くん多めが嬉しいです! (2023年4月1日 1時) (レス) @page2 id: 35b3a71128 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タケノコ | 作成日時:2023年3月31日 22時