姐さんとの出会い ページ1
『尾崎幹部?』
「そー。なんか君に会いたいって」
太宰さんが気怠げに云う。尾崎幹部…紅葉姐さんか!
…そんな人物が、私に逢いたいと?
.
『し、失礼します〜……』
恐る恐る部屋に入ると、紅葉姐さんが既に笑って待っていた。
「おお、お主が凪かの?待っておったぞ」
美人だ。他に何も云い様が無いくらい美人だ。
「太宰が一目でスカウトしたと聞いておったから、どんな変人かと思ってれば……中々に愛いではないか!」
『は、はは……ありがとう御座います、尾崎幹部』
私がそう云うと、紅葉姐さんは少し眉を下げた。
「尾崎幹部などという堅っ苦しいのは止めい。
良い人過ぎて泣きそう。
『いや、ですが…』
「それとも、
『いえいえいえ!超ウェルカムです!凄く嬉しいです!』
慌てて口を抑えるも、時既に遅し。
姐さんはキョトンとする。その後、コロコロと楽しそうに笑った。
「…ふふふ、そうか。後、二人きりの時は敬語も外してくれて構わん。否、寧ろ外すのじゃ」
『は、はい…あ否、判った、』
じゃあ、えっとなんて皆と同じように
『じゃあ、あの…紅葉、
多分
「……あ〜ッ!愛いのう、太宰はこんな凪を一人占めにしておったのか!」
『ぐえっ』
ぎゅーっと紅葉姐さんは抱きしめてくる。ヤバいこの人超良い香り。
「彼奴等が気に入るのも分かるのぉ…」
『あの、ちょっと姐さん、取り敢えず離して、』
「ん?おぉ、済まんかったの」
はあ、はあと肩で息をする私。やっと顔を上げた私が見たのは、女神の微笑み。その両手にあるのは……。
『あ、あの…それは、一体……、』
「凪、之を少し着てみぃ」
着物。そして背後には何十着もの着物。
『あ、え、えーっと…私、着物着れないので…』
「大丈夫じゃ、
『あ、いや、ちょ、ストップ待って脱がさないで、』
廊下に私の悲鳴が響き渡った。
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白夜の世界 - 2次元大好き野郎さん» コメントありがとう御座いますッ!最高でしたか!よかった!何かちょっとリクと違うかなって思ってたんですけど……嬉しいです! (2019年7月7日 20時) (レス) id: d483191461 (このIDを非表示/違反報告)
2次元大好き野郎 - コメント遅れてしまってすいません!まじ最高です! (2019年7月7日 10時) (レス) id: 6de8be71fd (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界 - オンさん» 応援ありがとう御座います……!更新頑張ります!遅いけど!出来るだけ!遅いけど! (2019年7月6日 21時) (レス) id: d483191461 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ(プロフ) - 白夜の世界さん» はい!大丈夫です! (2019年7月6日 21時) (レス) id: b4cdd55349 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界 - わたあめさん» は、はい!難しそうですが、頑張ります!太宰さんと太宰さん(黒の時代)逢わせちゃってもいいですか? (2019年7月6日 21時) (レス) id: d483191461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜の世界 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nisui03101/
作成日時:2019年4月7日 16時