二十五 森の中 ページ25
歩きながら息を整える。
スマホの画面は相変わらず圏外で、充電も50％をきってしまっていた。
随分歩いてきたが土地勘がないので、甘味処どころかあの古民家すらわからなくなった。
似たような建物ばかりなのもある。
だけどもう戻ることはないから大した問題ではない。
「……お腹すいたな」
流石に4日間となると空腹になる。
妖魔界と人間界を繋ぐ道はどこにあるのだろう。
外にあるものなのか、はたまたRPGのように地下道から通じるものなのかはわからないが、現時点では戻る見込みはない。
こんな誰かが通るような道にはないのだろうか。
少なくとも人間界にはそんな道聞いたことないし見たこともない。
森に入るのは気が引けるが、もしかしたらこういう場所にあるかもしれない。
私は今まで走ってきた道を逸れ、森の中に足を踏み入れた。
しばらくすると四方八方木に覆われ、薄暗くなってきた。
これではもう私を見つけることは出来ないだろう。
「……来るわけない」
無駄なことなのに期待してしまうのは何故だろう。
歩き続けていると、私が草むらを踏み分ける音の他にもう1つ、ガサガサと走り抜ける音が聞こえた。
「……1つじゃない？」
前、後ろ、左右にも、わかる限り4つだ。
その中心にいるのは、私だ。
私を軸にぐるぐると草むらを駆ける音が聞こえる。
その音は段々と近くなっていく。
この時、私は自分の末路を想像していた。
「逃げなきゃ……‼」
だけど、そう思うのは奴らにとって滑稽なものだ。
だって既に私は包囲されている。
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剣城京菜(プロフ) - あやべえさん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年8月25日 20時) (
レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
あやべえ(プロフ) - オロチかっこいいですぅ……これからも頑張ってください！応援しています！ (2018年8月25日 9時) (レス) id: af2133f4e4 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - kkkkkkkkkさん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年8月7日 20時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
kkkkkkkkk - 頑張ってください！！応援しています！！ (2018年8月7日 6時) (レス) id: c230d910a2 (このIDを非表示/違反報告)
剣城京菜(プロフ) - 奈乃さん» 頑張ります！！アドバイスもありがとうございます！！ (2018年7月25日 11時) (レス) id: 6021a386db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣城京菜 | 作成日時：2018年7月20日 19時
