魔女裁判〈イナGO〉

裁判 7 ページ10

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2012年 12月 10日 深夜 01時 40分


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神童教授は封筒の中身を取り出し、手紙を読んだ。


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神童君へ


久しぶりだね。吹雪士郎だよ。

いろいろと近況を伝えたいんだけど、
今は時間がないんだ。


僕は今、命を狙われている。

相手は非常に恐ろしい存在で、逃げきれるかどうか、わからない。


事の発端は、ある奇妙な町にある。

その町の名は『ラビリンスシティ』
どんな地図にも載っていない町だ。


僕はある調査をしている最中に、
そこに迷い込んだ。

そしてそこで、信じられないような不思議な出来事を次々と目の当たりにしたんだ。


「この町にはきっと何か秘密がある」
そう考えた僕は、それをどうにかして暴こうとしたんだ。


……しかし、奴らに気づかれてしまった。


僕は、山菜茜という名の少女を連れて、町から逃げだした。

彼女こそが、ラビリンスシティのナゾを解く『カギ』になると思ったからだ。


奴らの狙いは僕じゃない。

山菜茜だ。

だから、彼女を守ってくれないか。


あの町には、何か大きな秘密がある。


……どうやら、僕の手には負えないナゾだったようだ。

迷惑をかけてごめんね。


吹雪士郎より

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神童「これは……！」


神童教授は読み終えると、声をあげ、驚いた。


同時に、手紙を持っている腕や、身体が震えていた。


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