魔女裁判〈イナGO〉

裁判 17 ページ22

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2012年 12月 10日 02時 40分


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神童教授は腕を組んだまま、立ち上がり、窓の方を見た。


天馬も神童教授に続き、ソファーから立ち上がった。


神童「にわかに信じがたいが、実に興味深いな………。」


神童教授がそう呟いた時だった。


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Σ Σ コンコンッ


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窓のところに鳩が止まっていて、自分の嘴(くちばし)で窓を突っついていた。


まるで、「部屋に入れてくれ」とでもいうように。


天馬「あれ？お前、雨宿りに来たのか？」


天馬はそれを見ると鳩を部屋に入れる為、窓に近づき、窓を開けた。


茜「………!!」


茜は鳩を見ると、驚愕の表情をし、天馬に向かって大声で叫んだ。


茜「駄目です!!!」


天馬「え？」


天馬は茜のその言葉を聞くと、疑問符を浮かべ、振り向いた。


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だが、時すでに遅し＿＿＿＿＿＿＿＿。


天馬はもう窓を開けてしまい、鳩は部屋に入ってしまった。


天馬はそれに驚き、翼を羽ばたかせる鳩を見つめた。


鳩が部屋の中を飛び回り、電灯のところを通った時だった。


突然、部屋の電灯が消え、部屋中があたり一面真っ暗になった。


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その瞬間、鳩の通った場所にたくさんの風が集まった。


神童教授、天馬、茜は、集まってくる強い風に吹き飛ばされそうになり、吹き飛ばされないように踏ん張った。


茜はその光景を見て、身体が震えていた。


何故なら茜自身、相手が誰かわかっているからだ。


部屋の中心に、小さな風の渦ができた。


そして、その風の渦は黒い生き物になった。


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その黒い生き物は鋭く尖った角で、大きな一つの目をし、悪魔のような翼をしている不気味な生き物だった。


さっき、茜を襲った生き物とまったく同じであった。


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