【募集企画】水面下の魔法戦争物語【募集終了】

〃 ページ14

*




【無言魔法】
魔法族が杖や呪文無しで念じることによって使うことが出来る魔法のこと。もしくは呪文を使った魔法の中で毎日のように行っている魔法(ただし簡単なもの)を使うのに体が慣れて来た場合に使うことが出来る魔法。

無言魔法では強力な魔法を使うことはできず、せいぜい『羽根ペンを花一輪に変える』『マドラーで手を使わずにマグカップのコーヒーを混ぜる』『少し離れたところにある椅子を自分が座りたい場所まで移動させる』程度の力である。怒りを孕んだ時に無意識に発動してしまう場合もある。それでもせいぜい『目の前のグラスを割ってしまう』『ロウソクの火を消してしまう』程度の魔法。

無言魔法は主に日常生活で必要な最低限の魔法であり、昔から魔法族が使っていたことで使えるようになったと言われている。また、無言魔法は学校で習うことは無いため自主練習が必要である(特別練習しなくてもなんとなくの感覚だけで使えてしまう場合がほとんどであるが)。


【杖について】
杖は魔法族の身体から放出される魔力を一点に集中させ、魔法の向かう向きをコントロールするために必要なものである。また、その魔法を使うのに必要な魔力をコントロールし、無駄な魔力を使わないように制限するための働きもある。
杖自体に強力な魔力が秘められているという訳ではなく、魔法を使う人と魔法が向かう対象とを同じベクトルに合わせるための触媒的な役割を果たしている。

杖は長さ、重さ、芯に使われる材料、若干の装飾など組み合わせは様々である。持った感覚、振ってみた時の感覚などいろいろ試した上で自分に1番あったものを買うことが大切である。自分にピッタリあった杖以上に自分の力を出すことはできず、他人の杖を使ってもあまり強力な魔法は使えない。そのため、魔法族はローブの裏ポケットなどに杖をしまって常に持ち歩いている。

杖が折れてしまった時、それらを無理に繋ぎ合わせて魔法を使おうとすると上手くコントロールすることが出来ず自分に跳ね返ってきたり、変な魔法がかかってしまったりするためすぐに取り替える必要がある。同じ杖があればいいが、もし一点物の杖の場合はまた一から自分にあった杖を探さなければならない。

また、杖を意図的に折られるというのは魔法族にとって最大の侮辱である。魔法省からの命令で杖を折られた場合は『もう魔法を使うな』という暗示であり、新しい杖を買うことすらできなくなる。

【スポーツ競技】→←【魔法について】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す