僕たちのなかに殺人鬼がいる (２)

Episode 52　Satomi ページ7

Satomi side＿＿＿










？「さとみくーん、一緒に帰ろ。」





桃『ころみ...

　 お前、また俺ん家寄るつもりだろ。』





こ「えへ、バレた？」





桃『バレバレだな。』










...中学の時、俺にはたった一人だけ、

仲の良い女の子がいた。





青柳ころみ。

可愛いくせにマジのゲーマーだから

俺以外に友達がいない、そんなやつ。





いつも「さとみくん、さとみくん」って、

後ろをついてきて。










中一のときは、そんなあいつと

帰りに俺の家でゲームをするのが

唯一の俺の楽しみだった。










あいつの笑った顔は、とにかく可愛くて。

俺はその笑顔が好きだった。










多分、彼女に恋してたんだと思う。





当時の俺は疎くて、

自分の気持ちさえ気づけなかったけれど。










いつも明るくて笑っていた印象の彼女。



















.



















そんな彼女がいじめに合っていたと知ったのは、

彼女が死んだ後だった。










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