37話 ページ41
ルーカス「つかもう偵察終わり？」
貴「ん？…あぁ、うん。大体分かったし大丈夫かな」
ふぅん、と言いながら近くにあったベンチに腰かけたルーカス。
私は空を見上げる。
時刻は大体11時くらいだろうか。太陽がほぼ真上に来ている。
眩しさで目を細める。
今頃アーニャ達は何をしてるんだろう。
クラス発表とかの時間かな。
私は空を見上げるのをやめてルーカスの隣に座る。
貴「ていうか、私のこと褒めてくれない？」
ルーカス「急にどういうことだよ」
貴「だってルーカスのこと、ちゃんと分かってあげたんだもん。普通だったらもっと混乱するでしょ。急に影から何か出てきたら」
ルーカス「…まぁ確かにな。」
私自信が魔法を使えるからすぐ信じたことは言うまででもない。
貴「そろそろ帰ろう」
立ち上がり丘を下る階段へ向かう。
ルーカスが後ろを着いて来るのが見えた。
このまま帰れる、と思ったのも束の間、私の体は空中を飛んでいた。
貴「えっ」
…いや、飛んでいたというより落下してる。
多分足を踏み外した。
階段は15段程ある。こりゃあ怪我決定だなぁ。
なんて呑気なことを考えながら頭だけは守るようにしながら落ちていく。前から思っていたけど、こういう危険な時ってスローモーションに見える。
あ、もうぶつかる。そう思った時には目を固く瞑っていた。
ﾄﾞｻｯ
…あれ…あんまり痛くない。
私とうとう痛み感じなくなっちゃった…？
恐る恐る目を開くと目の前には綺麗なルビー色が目に映った。
頬からは擽ったさが感じられ、呼吸音が聞こえてくる。
鼻と鼻がぶつかりようやく状況が把握できた。
ルーカスが助けてくれたんだ。
貴「る、ルーカス…」
ルーカス「…はぁ」
声を出すと震えているのがわかった。そっか、私怖かったんだ。
助けてくれたのは嬉しいけどルーカスの怪我が心配だったから離れようとすると私の腰に回った手がそれを許してはくれないようだった。
貴「あ、あのぉ…」
ルーカス「…」
ルーカスは黙ったまま顔を伏せている。
傷…痛むのかな。そりゃそうだよね、私なんかのこと庇ったりしたから…。
一気に罪悪感が襲いかかってくる。
私のせいだ。私がボーッとしてたから…。
ルーカス「…」
ｷﾞｭｳｳ
貴「…へ？」
…えっ、ルーカス????
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アル - めちゃくちゃ面白いです、頑張ってください! (2023年4月5日 14時) (
レス) @page44 id: a6b91f29d4 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 夢主、アーニャ可愛い💞 無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年7月17日 11時) (レス) @page31 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
Lynn - もっと続きが見たいな。更新頑張ってね (2022年7月3日 14時) (レス) @page30 id: 3d10a0695d (このIDを非表示/違反報告)
みょん - とっても面白いです‼セリフもしっかり抜かさずあるし、めっちゃこういう感じのを求めてました！本当に面白いです‼更新頑張ってください❗ (2022年5月25日 21時) (レス) id: 5858736ed9 (このIDを非表示/違反報告)
__TSUKI__Oo(プロフ) - コメントありがとうございます！初投稿が故に設定を色々ミスしてたみたいです！💦ご指摘ありがとうございます！多分直せたと思います！今後もよろしくお願いしますー！ (2022年5月16日 15時) (レス) id: 0b71cadd58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：__TSUKI__Oo | 作成日時：2022年5月11日 21時
