喧嘩を止めただけなのに。【鬼滅の刃】

15話 ページ15

「そうそう、上手だね寿美ちゃん。」

「えへへ、そうかな？」



「Aちゃん、この後はどうするの？」

「この粉を入れて掻き混ぜるんだよ。」



寿美ちゃんも貞子ちゃんと飲み込みが早いこと早いこと。私が必要か疑問に思うくらい要領良くこなしていく。

流石不死川君の妹…(？)



「この部分は熱くなるから触っちゃ駄目だよ？」

「はーい！」



なんて可愛らしいんだろう。やっぱり妹がいるの羨ましいなぁ…。



「わー、良い匂いー！」

「そうだねぇ、もうすぐできるよ。」

「楽しみ〜！」



ぴょんぴょん飛び跳ねながらフライパンの中を覗く寿美ちゃんと貞子ちゃん。

その瞳はキラキラと輝いていて凄く楽しそうだった。
良かった、教えてあげて。



「んー、良い感じ。二人共お皿出してくれる？」

「うん！」



二人は食器棚からお皿を人数分取り出すとフライパンから少し離れたところに並べてくれた。

私は人数分にパンケーキを切るとお皿にさっと盛り付けた。


フライパンが大きいから大きくて分厚いパンケーキを作ることができた。私の家にはこんなに大きなフライパンがないから何だか凄く新鮮。



「よし、これで良いよ。二人共頑張ったねぇ。
お兄ちゃん達に自慢してきなさい！」

「はーい！」



二人はパンケーキを盛り付けたお皿を持って不死川君達がいる部屋にとてとてと走って行った。



「お兄ちゃん！見て見て！私達で作ったんだよ！」

「Aちゃんお料理上手なの！」

「へぇ、凄いな寿美、貞子。」



玄弥君がそう言って二人の頭を撫でていた。
不死川家みんな可愛い。



「頑張ったなァ。」



不死川君もへにゃりと笑って二人の頭を撫でていた。



不死川君が笑った。へにゃって笑った。



……。



い つ も の 厳 つ い 顔 ど こ い っ た ？



あの常に立っていると言っても過言でない青筋がない。何故？どうして？てかそんな顔できたの？

いつもあんな顔してたら間違いなくモテモテだよ？不死川君かっこいいし。

絶対不死川君のスマホの待ち受け弟妹の写真だわ。(確信)








．








「お前料理できたんだなァ。」


「…まあ人並みには。」

16話→←14話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す