アプリコット・フィズ [sby] ページ29
Setting = 両片想い 同い年 (高校の同級生)
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“今日飲まん？”なんて軽い口調で誘ってきたから。そりゃいつも通り、居酒屋だとか有名チェーン店だと思ってた。そんな考えの甘い…私が馬鹿だった。
私が好きになった彼は、やっぱり突飛な人だ。
「……えぇ、」
なにここ。もはや絶句。
二つ返事で了承をしたら、返って来たのは店の名前と地図で。
何とか辿り着いたと思ったら敷居の高い高級バー。
…オシャレすぎるって！
思わず陰に隠れて店の名前を検索すると 夜景が綺麗、高級、銘酒揃い、名店、と謳われている。
ブブ―っと携帯が震え、画面の上から“ついた？”と能天気なLINEが見える。すぐさまタップして返信を打つのではなく、右下にある発信ボタンを押した。
“あれ？珍しい…迷ったん？”
「ま、ち、迷ってないけど！何でこんな！」
“着いとるやん こっちー”
電話越しの低い声に思わずきゅんとして、迷ってない、違うって言葉全部噛んでしまった。
無駄にいい声なんだから自覚して！と叫びそうになったところで腕を掴まれた。
「！きゃ」
「おい。俺だって」
「……し、柴田」
「呼んでんのに来ないから来てやったのー。ほら行くぞ」
強い力で引っ張られて、大人しく後ろをついて行く他ない。
強引さとお店選びはいつも通りじゃなかったけど、ファッションセンスとか雰囲気までは変わってなかった。奇抜なままの柴田だ。
ほっとしたのも束の間。
見るからに高級なバーのカウンターに並んで座るのが新鮮すぎて、思わずトイレに逃げ込んだ。
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なんでこんなに口説くみたいな雰囲気の店、選んだの？
聞けるはずのない言葉を掻き消して、綺麗な店のトイレは綺麗だなあなんて意味わかんない事考えながらトイレを出た。
カウンターに座る後ろ姿。
この世の原色を全て集めてみました〜ってくらい派手な服と靴、ギラギラと光るブランド物のバッグ、セットしてきたのか比較的大人しいハイトーンの髪。
何度見てもイケメンとは程遠いけど、好きなんだよなあ。
「お、お待たせ」
「来たな！マスターあれお願いします」
はいはい、と穏和そうな笑顔を浮かべて慣れた手つきでシェーカーを振るマスター。
絵になるなあと眺めてたらタンブラーには琥珀色のカクテルが出来上がっていた。
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遊馬(プロフ) - ゆさん» 長い間ご愛読頂き有難うございました！ひとつひとつ時間をかけて生み出したお話を気に入って頂けてとても嬉しいです。またお時間ある時に読み返して頂けたら嬉しく思います…！どうぞこれからもよろしくお願いします。 (2020年2月2日 2時) (
レス) id: fccb4604d0 (このIDを非表示/違反報告)
遊馬(プロフ) - 怜さん» 長い間ご愛読頂き有難うございました！初期の方は見返すと小っ恥ずかしい気持ちになりますが、どのお話も気に入って頂けて作者冥利に尽きます…。これからもどうぞ作品共々よろしくお願いします！ (2020年2月2日 2時) (レス) id: fccb4604d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - 完結お疲れ様でした！どの話もとても楽しく読ませて頂きました、、！終わってしまうのはとても悲しいですが、さらにまた読み返そうと思います！新作がもし出来たらすぐに読みに行きます！！ (2020年1月31日 21時) (レス) id: 2e60baebd0 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 完結おめでとうございます！どのお話もとっても好きで、3作ともたまに読み返しています…他の作品の更新も頑張ってください〜！ (2020年1月31日 21時) (レス) id: 291ffdfed4 (このIDを非表示/違反報告)
Flower 328(プロフ) - リクエストありがとうございました♪甘々で溶けました…… (2019年12月6日 9時) (レス) id: 34909526e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊馬
| 作成日時：2019年7月5日 23時
