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風呂から戻ったてつやを布団に押し込んでゼリーを食べさせる。
2,3口食べるともう要らん…と言うので風邪薬を飲ませて寝かしつけた。


寝ているてつやの額に乗せてる濡れタオルを数分おきに取り換える。

寒気とともに熱がだいぶ上がっているようで、何度乗せてもすぐにぬるくなる。


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「…てつや、どう?」

としくんがちょっと抜けて見に来てくれる。


「辛そうだけど…大分いいよ」

「熱上がり切った?」
「さっき測ったら少しずつ下がってるみたい。」

そっか、ならちょっと安心だな と言って私の体も労わってくれる。

「Aは平気なん?」
「マスクもつけてるし、今んとこ何もないよ」


そっか、とぶっきらぼうに見えて 顔に安心したと書いてあるから分かりやすい。
憎めないやつだ。


「んん、A…」

「!起きたみたい。行くね」

としくんは皆の元に戻って、私はてつやの所に戻る。


「どうしたの?」
「……今何時?」
「夜中の0時くらいだよ」

よく寝た…と呟くてつやの額に手を当てる。
冷たいの乗せてたから分かんないな。

体温計を差し出してお腹減った?と声をかけると 少し、と返ってきた。


「うどんとゼリーならどっちがいい?」

「…A」

「へ?」
「Aがいい…」


ピピピと鳴り響く体温計をこちらに差し出す。
取ろうと手を伸ばした所をぐいと引かれてつやの腕の中におさまってしまう。

…ドキドキと心臓が煩い。


「ドキドキしてる」
「!あたり前だげ、きゃっ」

離れようと布団に手をつくがそのまま抱き枕にされ眠りにつかれた。


…諦めてぽんぽんと背中を撫でる。


「…ね、A」
「わっ、寝とらんかったの?」
「うん…A、」

「なに?」



「いつもありがと、
――愛してる。」



てつやの囁く声に急に私の体温が上がる。



うるさい心臓を抑えて。

すやすやと眠るてつやの隣で眠れず夜を明かしたのだった。



___ / end



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フラワー(プロフ) - 更新ありがとうございます。サプライズいいですね〜♪ニヤニヤが止まりません…。夢の国ってとこがまた最高です!! (2019年10月18日 8時) (レス) id: 34909526e5 (このIDを非表示/違反報告)
Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - 更新お疲れ様です!アンケートの返答として、橙さんが見たいです!第2希望で茶さんでお願いします! (2019年9月26日 20時) (レス) id: 534e341e06 (このIDを非表示/違反報告)
フラワー(プロフ) - 更新お疲れさまです。アンケートですがゆめまるとリダを見たいです。これからも頑張って下さい! (2019年9月26日 13時) (レス) id: 34909526e5 (このIDを非表示/違反報告)
なぁぴょん(プロフ) - 遊馬さん» ありがとうございました!!とても素敵なお話で読んでて楽しかったです(*´ω`*) これからも更新楽しみにしてます! (2019年7月8日 13時) (レス) id: c52ad61130 (このIDを非表示/違反報告)
フラワー(プロフ) - 更新お疲れさまでした。リクエストですがゆめまるのちょっとエチな感じの見たいです。結構内にはエロさを秘めてるので。すいませんがよろしくお願いします。頑張って下さい。 (2019年7月6日 6時) (レス) id: 34909526e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:遊馬 | 作成日時:2019年5月21日 16時

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