*NEAR

　 ページ19

Tetsuya side
.


いつの間にか寝落ちてたAの髪をそっと撫でながら隣に腰を下ろすと、テーブルに放置してたiPhoneが通知を受信してぱっと明るくなる。

りょうねえ告った?
てつやまだ…
りょうおい笑
はよせんと俺らも帰れないんだからね
てつやわあっとる


…
かれこれ1,2時間おきくらいに連絡を入れてくれるりょうだが踏ん切りがつかない。
(実はこのやり取りは3回目)

悶々としてる気持ちをゲームにぶつけていたらいつの間にかAは寝落ちてたし…

ちっちゃい声で可愛いなあ、と呟いて頬を撫でる。
俺のにしたい。

誰かに取られるのは嫌だなあ


「…すき、だよ A」
「んん…？」

身動ぎしたAが薄く目を開けると俺とばっちり視線が合って目を丸くさせた。
ぶわっと紅くなる顔を見て俺って意識されてたんだとちょっと嬉しくなる。

不意に、りょうの“このままでいいの？”が頭をよぎる。


―――…良くない。


「ねえA」
「あ、え、なに？ちかい…」


「俺Aが好き」

手を握ってじっと見詰める。
元から紅かった顔が更に真っ赤になって小さな声で私も好き、と返ってきた。


は？

え？

「俺の事好きなの？」
「そう言ってるじゃん…！」

「嘘だろ…顔真っ赤だし、なに、馬鹿可愛い…。」

頭を抱えるようにして呟くと 隣からぼそぼそと呟く声が聞こえる。


「なに？」

「てつやくんの方がかっこよくてずるい、よ。」


やられた。
可愛すぎるやん。


ぎゅ、と俺より一回り以上小さい体を引き寄せてもう一度、愛の言葉を囁いた。



＿＿＿ / end



#


- サブチャンネル(東海オンエアの控室)
「噂のあの子と(やっと)くっつきました」

メンバーの反応集
ゆめまる「へえ、やっとくっついたんだー」
りょう「言ったやん。振られんて」
虫眼鏡「おめでと〜 大事にしないとね？」
しばゆー「てつや A逃がしちゃ駄目だよ〜〜ん」
としみつ「いや遅すぎだげ」


.

リクエストありがとうございました。
長くなってしまいましたが楽しんでいただけたら幸いです…！

個人的趣味で理系真面目チームに、てつやくんの後押しをして頂きました、！
いや本当にりょうくんと虫さんが書きやすい…。(似てるかは不明)


/以下リクエスト原文

梨瑠 - リクエスト失礼します。てつやくんのお話で、両片想いをこじらせた二人がお家デートの末にてつやくんから告白をする…というお話をお願いしたいです、！

Prescription drugs [all]→←　

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す