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「はあー…」
岡崎に帰ってきて数日後、私は優菜と会うことに。
約束の時間になっても優菜は来ない。
「逃げたなんてことないよね…」
ここで逃げられたらたまったもんじゃない。
優「ごめーん!遅れちゃった!」
「ねえ、遅れちゃったってレベルじゃないでしょ、1時間待ったんだけど」
優「ごめんってー、とりあえずお店入ろ?」
「ったく…」
私たちは個室のあるお店に入った。
優「で、どうしたのいきなり話したいことがあるって言ってきたけど」
「何のことかはわかってるでしょ?」
優「なによ、わかんないって」
「りょうくんのこと」
優「あー、それね。私が本命だよ、りょうくんの。Aは遊び」
「違うよ、優菜は本命でも何でもない」
優「ううん、私が本命だよ?」
「ねえ、あの写真の時はただ食事しただけでしょ?」
優「ううん、食事だけじゃないよ」
「はあー…」
優「勘違いしてるのはAの方なんだから」
優菜は髪の毛を指に絡ませながらそう言った。
「優菜さ、彼氏いるよね?10歳年上の」
優「うん、いるよ?」
「りょうくんとは付き合ってないよね?」
優「今は付き合ってないけどりょうくんの本命は私。
私が彼氏と別れるのを待つ間Aと付き合ってるだけだよ」
「それ、りょうくんが言ってたの?」
優「口には出してないけど私とりょうくんの心は繋がってるからわかってるの」
「なにそれ」
優菜は既に酒でも飲んでるんじゃないかと思うぐらい頓珍漢なことを言ってくる。
優「高校の時からずっと私はりょうくんが1番なの。
神様だってりょうくんと私が結ばれる運命だって言ってるの」
「確かに優菜は高1の頃からりょうくんのこと好きだったってことはわかってる。
でも、りょうくんが選んだのは私なの」
優「違う!りょうくんは私のことを選んでるの!」
「違う!…なんでよ、優菜は優しくていい子なのに
どうしていきなりこんなひどいことするのよ!」
優「…いっつもそう。いっつもそうじゃない」
優菜は下を向いてボソッとそう言った。
「え?」
優「あんたはいっつもそうやっていい人ぶってたじゃない!」
「…え?」
さっきまでヘラヘラ笑って話していた優菜が突然血相を変えて怒りだした。
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さな(プロフ) - NAHOABE011さん» そこまで言っていただけるなんて…!ありがとうございます! (2018年1月14日 2時) (レス) id: bf0b2a4f8e (このIDを非表示/違反報告)
NAHOABE011(プロフ) - ああああ楽しみすぎるう。続きが見たい見たいみたい!春菜さんは潰してもらえると嬉しいです。頑張ってください (2018年1月13日 21時) (レス) id: 9d2c4ec1d5 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - NAHOABE011さん» そう言っていただけて嬉しいです!更新頑張ります!ありがとうございますm(_ _)m (2018年1月12日 22時) (レス) id: d3d9450edc (このIDを非表示/違反報告)
NAHOABE011(プロフ) - 早く続きが見たい (2018年1月12日 1時) (レス) id: 9d2c4ec1d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さな | 作成日時:2018年1月7日 2時