一緒に笑っていたい 【東海オンエア】 【りょう】

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りょうSide



り「はあー…」



家に着き俺はソファーに倒れこんだ。



面倒な女だったなあ。



ふと携帯を見てみるとしばゆー、てつや、としみつ、虫眼鏡から何回も着信があった。



何事かと思ったその時に



ピーンポーン



り「はーい」



ガチャッ



り「え、ゆめまる？どうしたの？めっちゃ息切れしてるやん」



ゆ「ハア…ハア…みんなから聞いた？」



り「なんのこと？めちゃくちゃ着信来てたから
ちょうど電話かけようと思ってたとこだけど」



ゆ「Aが…Aが…」



り「なに、Aに何かあったの？」



ゆ「Aが救急車で運ばれた」



ガンッ！



俺は衝撃のあまり持っていたスマホを床に落とした。



り「どういうこと？」



ゆ「とにかくしばゆーに連絡して」



り「あ…わかった…」



ゆ「じゃあ、俺は帰るから」



り「うん…」



俺は急いでしばゆーに電話をかけた。



話を聞けばAは交通事故に巻き込まれたものの、骨折と打撲ですんだという。



軽傷でよかったものの、きっとAは今も1人で不安に思っているだろう。




し「りょうくん、すぐに東京来れない？A、1人で寂しそうだから」



行きたい。行けることなら今すぐにでも行きたい。



でも、もうこの時間だと新幹線もないし、
明日以降は予定があるため行くことができない。



り「…ごめん。名古屋とかならいいんだけど東京にはしばらく行けない」



し「そっか…」



り「行けることなら行きたいんだけど」



し「わかってる。忙しいよね」



り「…ごめん」



し「とりあえず何かあれば連絡する」



り「ありがとう」



今すぐ傍に行ってあげたい。



大丈夫だよって言ってあげたい。



行きたいのにどうしたらいいんだ。

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