sacrifice〜6 ページ10
私はそのように思われていて、それ位リスペクトされていたという事実に改めて気づいた。
私はいま、つくづく弱気だったのだ。
キキョウを産んで、たった四年の間にかなりの地位、名声、人並みよりは上の権力を手に入れた。
六年のブランクを乗り越え、やっとの思いで中佐まで上り詰めた今というときに、碇シンジが目醒めてしまった。
大きな誤算だった。
それから何かが狂い始めるような気がしてならず、握っていた全てを彼に委ねることを決めた。
碇シンジの目覚めによる背筋の悪寒だけは、嘘だとは思えなかった。
怖くて怖くて、仕方ない。
弱い私がそこにはいた。
だから私は、彼の想像する「加賀A」にはなれなかった。
「もう、弱くなったのよ。私は。
あともう少しで身体の限界がくる。
あなたには仕事の全てを委ねるに相応しい能力が備わっている。そう判断したの。」
彼はとても賢い人間だ。
下手したら私より何倍も。
さっきだって死ぬなんて一言も言わなくても、もうすぐ死ぬことか、と問い返してきたわけだ。
「惨めな上司を笑ってちょうだい。
そして苦しくなったら私のところに来て。死ぬまで話聞いてあげる。
私がいなくなったら、きっとキィが代わってくれるはず。だから」
_______泣いちゃ、駄目よ。
頭をさげる最上の頭を優しく撫で、その場をあとにした。
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茉莉 - めっちゃ最高です！更新楽しみです！頑張ってください((๑•̀ㅂ•́)وｶﾞﾝﾊﾊﾞﾚ~!!! (7月30日 19時) (
レス) id: 1907f3ec8e (このIDを非表示/違反報告)
kaori - 続きがテニスの王子様めっちゃ気になります！ (6月22日 19時) (レス) id: 1907f3ec8e (このIDを非表示/違反報告)
kaori - 読みました！ (6月22日 19時) (レス) @page36 id: 1907f3ec8e (このIDを非表示/違反報告)
かずほ(プロフ) - 初めまして！昨日、シンエヴァ見に行って再び エヴァ 火付いてしまいましたw カヲルくんのとこ泣きました！ こちらの夢小説シリーズ読ませて頂きました！更新楽しみにしてます！ (2021年3月19日 19時) (レス) id: 4ea2670edc (このIDを非表示/違反報告)
RUKA(プロフ) - 長々とコメントを書いてしまい、ごめんなさい。続きがとても気になります。更新頑張ってください。 (2021年1月30日 9時) (レス) id: 4977de0b73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅坂紅子 | 作成日時：2016年2月14日 1時
