言葉なんかがなくたって【鬼滅の刃】

見覚え（有一郎side） ページ37

夏の暑い夜だった

この日は戸を開けて寝ていたんだ

そうしたら鬼が入ってきた

まず俺がやられた

片腕が切れたのだ

出血が止まらない

このままじゃ失血で死んでしまう

無一郎は一人で戦っているというのに

声をかけられた

鬼殺隊の方だった

何度も入るかと声をかけられてきたから存在は知っている

まさか助けられるとは思ってもみなかった

正直、自分のことはどうだって良かった

無一郎さえ助かってくれれば

でもその人はちゃんと手当をしてくれた

顔が近づいた時、まさかと思った

この人、Aじゃないか？

こんなことは有り得るのか？

彼女は無一郎を助けに行った

あのか細い身体で倒せるのか？

数分後、無一郎を担いで戻ってきた

無一郎は意識を失っているようだ

『雫、急いで隠の方の手配をよろしく』

有｢あの！あなたは俺たちの姉ですよね？｣

『姉？人違いでは…ないでしょうか？』

有｢Aだよね？時透A！｣

『私の名前は時雨Aです…まぁ認めますよ、私はあなた達の姉でした』

有｢なんで！急にいなくなったんだよ…｣

『あなたに話しても意味がない、ほら、隠の方の背中に乗ってください。蝶屋敷では安静に。私はこれで失礼します』

何故？→←あれから

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