翠煙幻影《緑》〈2〉

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流星から僕らは、どんな風に見えてますか？


いつまでも泣いてる訳には行かんよね。


そんなんしとったお前怒るやん。



せやから、頑張って笑います。


流星が好きやって言ってくれたこの笑顔、沢山見せるから。



どうか、流星。


安心して、僕らのこと見守っててください。





『あっ！』





Aが大きな声で夜空に手を伸ばした。



そこには幾つもの光の帯。


星たちがみんなで一緒に遊んでいるかのような。






『お願い事、しよ？』


「あ、せやった…」





Aから聞かされた話。


流れ星を見た時にお願い事をすると叶うんやって。




いくつも落ちてくるその星々に目掛けて、手を強く握り祈った。




ふと横を見ると、Aも同じようにして、


ぎゅっと目を瞑り、手を結び、祈っている。





この瞬間が、愛しくて、暖かくて。



いつまでもこうしていたい気分やった。




Aは何をお願いしたのかな。


僕は……まだAには言えへんかな。笑





落ちていく流れ星を見る度に


流星の笑顔が浮かぶ。




あいつも今、

きっと、

笑っとるよな。



僕は信じとるで。






初めて見た、流れ星は


流星みたいに、ホンマにかっこよくて、綺麗で、


一生忘れない時間になった。

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