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ガチャリと音を立てて開いた、重い重い扉。
僕は淳太さんの影に隠れるようにして外を見た。
すぐ横の廊下は沢山の人が行き交っているが
幸い、この扉がある廊下は、あまり人がいなかった。
行くぞ、と淳太さんの小さな声と共に、
彼の背中に隠れながら扉から出る。
そして右に進み、さっきよりは軽そうな、白い扉を開けた。
淳太さんもすぐさま来てくれて
2人一緒に中に入る。
偶然、その扉の中の廊下には人が居なかった。
左の下、を見ながら静かに廊下を進む。
すると、少し進んだ先
左の下の段ボールの影になっているところに、
銀色の格子を見つけた。
あれや。
駆け足で近付いた僕は、そっとその格子に手をかける。
彼の言った通り、
その格子は簡単に外れた。
音を立てないよう脇に置き、振り返る。
淳太さんと自然に目が合った。
声は出せへんけど
精一杯のありがとうを目にこめ微笑んだ。
それはきっと、淳太さんに届いたんやと思う。
彼は優しく、力強く、頷いてくれた。
暗く細い排気口の中。
服の汚れなど一切気にせずに、這って進む。
直ぐに、格子が閉まる音がした。
それでも、振り返らずに進む。
僕は、真っ直ぐに前だけを見て
進んだ。
もう、淳太さんは居ない。
僕はこれから先
1人で何とかして、外に出なあかん。
急に1人になったことで涙がこぼれそうなほど不安が襲ってきたけれど
僕は、生きないと。
生きて、Aに会うんや。
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#TODAY(プロフ) - キャラメルさん» 初めまして！！読んでくださってありがとうございました！他には無い話を書きたくてだいぶファンタジックになってしまいましたが、難しくは無かったでしょうか…(汗)Shadowsを聴いた時はこのお話を思い出して下さったら幸いです。他の作品も頑張ります！！ (2021年12月31日 21時) (
レス) id: 3e33249399 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメル(プロフ) - #TODAYさん初めまして！この作品の世界観にぐっと引き込まれてしまい、思わず感想を伝えたくてコメントさせて頂きました！！！最後の方は読みながら本当に泣きそうになりました！他の作品も読ませていただきます！最高の作品に出会えたことに感謝します！ (2021年12月31日 13時) (レス) @page35 id: 826f2c597b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：#TODAY | 作成日時：2021年9月15日 16時
