【探偵チームKZ事件ノート】孤独な探偵は知っている

なんでだろう ページ33

若「もしもし、若武だけど。」


警視庁から帰っている途中に若武から電話がかかってきた


メルアドなどは、この前わたしの家に来たときに交換をしておいたから


「なに？ こっちなら終わったけど。」


若「明日、塾の秀明ゼミナールってとこに来れるか？」


秀明ゼミナール？


・・・ああ、そういえば結構大きい進学塾だったっけ


家から近い気がする


「オッケ−。明日のいつ？」


若「とりあえず7時くらいに来てくれね？」


「分かった。」


若武は聞いてくる


若「警察からはいい情報が得られたか？」


私は自信を持って言った


「もち。警視庁まで行ってやったんだから。」


若武が息を呑む音が聞こえる


若「・・・・マジかよ。お前スゲェな。」


これくらい普通でしょ、フランスから来てるんだから


「コネがあってね。」


若「はあん。さすが有名な探偵さんだな。」


マジその言い方気にいらねぇ


「探偵さんって言うなよ。」


若「わりぃ、ついな。」


「ﾊｧ、分かった。で、そっちはどうよ。」


若武が「よかったぜ。」と言ってくる


若「社長に直接会えたんだ。黒木のコネ。」


ああ、黒木のコネ


そりゃ社長とも直談判できるよな


「黒木ってすごいのね。」


若武の不満げな雰囲気が伝わってきた


若「確かにすげぇよ。でもなんかしゃくに障るんだよなぁ。」


男同士のライバル意識ってとこだね


いいことじゃん


でも、若武じゃ黒木にはまだまだかなわないと思うね


雰囲気から違うから


大きくなったら変わるんだろうけど


若「じゃ、明日な。」


「ん、明日。」


ふう、明日か


ＫＺのみんなで事件が解決できりゃあいいけど


なんか、解決したくないな


何でだろう・・・


こんな気持ちは初めてだ


はぁ、変な感じ

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