【ヒロアカ】加賀美さんは爆豪くんの彼女 (ページ29)

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第７６話ページ29

｢全員コスチューム持ったな｣

──職場体験当日

主に仕事へ向かうサラリーマンやOLで混み混みの駅構内で群れるA組。相澤先生が軽い説明と注意を促した

｢わかったか？｣

｢はーい｣

｢伸ばすな、芦戸｣

｢はい…｣

｢くれぐれも失礼のないように！じゃあ行け｣

.

「待ってたぞォ！！焦凍ォ！！」

事務所の中へ案内されると大きな声が響いた
声の主はもちろんエンデバー

｢加賀美君もよく来てくれた
ここに来たということは、焦凍との婚約を考え＿｣
｢No.2の事務所で職場体験なんて、そうできないからですよ
体育祭の時にも言いましたけど、マナは爆豪勝己の彼女なんですから｣

｢む、そうか…、まぁまずはコスチュームに着替えてこい。それから今日のスケジュールを説明する｣

｢はい｣｢……」

事務所の人たちに更衣室へ案内してもらい、着替えて戻る

｢早速だが、今巷を騒がせているヒーロー殺しについては2人とも周知の事だと思う。我々は当分ヒーロー殺しへの警戒を重きを置く予定だ。危険だとは思うが、危険に遭ってこそ己を強くするものだ。間近でプロを見るがいい
前例通りなら保須に再びヒーロー殺しが現れる！しばし保須に出張し活動する！！市に連絡しろぉ！！｣

所属ヒーローたちに指示を出しているエンデバーを先頭に歩き出す
マナも歩こうとしたら靴紐がほどけていることに気づいた

｢轟、ごめん待って｣

｢｢？｣｣

隣を歩いていた轟を呼ぶと轟はもちろん、エンデバーも振り向いた

｢あ…すみません…こっちの轟です…｣

轟を指差してエンデバー慌てて謝る
そっか、エンデバーも轟だった

｢ごめん焦凍、ちょっと待って｣
エンデバーと区別がつくように、下の名前で言い直した