第６８話 ページ21
「はいお茶、熱いから気をつけるんだよ｣
｢ありがとうございます｣
リカバリーガールから暖まるためにお茶をもらった
お茶は紙コップに入っていて、持っているとその温度がよくわかる
けど、マナは見た
リカバリーガールが普通のお茶にお湯を入れたのを
絶対薄いじゃん、T-falに入れろよ、T-falに
と、不満を感じながら保健室を出た
･
観客席に向かってると常闇に会った
｢お疲れ｣
｢あぁお疲れ｣
｢決勝戦、常闇はどっちに勝ってもらいたい？｣
保健室に行くような怪我を負ってないから常闇も観客席に戻るから一緒に帰ることにした
｢俺は爆豪だな｣
｢理由は？｣
｢爆豪が決勝で負ければ、その爆豪に負けた俺はただの準決勝敗退者だ｣
｢ただの、ではないけどね｣
｢しかし爆豪が勝てば俺や切島や麗日はもっと上へ行けたかもしれない。そう思うことはできないか？俺はもっと
｢へぇー｣
｢まぁ、個性の相性でこんなものいくらでも変わってくるのだがな｣
｢加賀美……も爆豪だな｣
｢うん｣
｢勝己には完封なきまでの１位を獲ってほしいの｣
･
常闇とずっと話していたらA組の観客席に着いた
｢あ、そうそう！これあげる｣
そう言ってマナはリカバリーガールに貰ったお茶を常闇に渡した
｢ありがとう話し相手になってくれて。これ、リカバリーガールが暖まるようにくれたんだけど、常闇と話してたらいつのまにか暖まってたから。マナ、口つけてないから安心して｣
マナは瀬呂達の方に、常闇は口田の方に戻った
席に着いてマナがあげたお茶を飲んで常闇が一言
｢…薄い｣
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作者名：式部夏海 | 作成日時：2019年12月8日 21時
