【男性声優】シェアハウスの雨宿り。IV

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山下が、｢もしかして…？｣とAにチョコの正体を聞く。

Aは、にぃっと口角を上げて｢そのもしかしてだったり。｣と笑った。

勿論、答えはバレンタイン一択。
この時期のチョコレートといえば、逆に他に何があるのだろうか。


持ってきたキャリーケースを隅っこに置いて、山下が持ってくれた買い物袋を受け取る。

時間も時間なので、夜ご飯とバレンタインの同時進行で作ることに決めた。


今回Aが作るのは、簡単に作れるチョコケーキ。

スポンジケーキに市販の溶かしたチョコレートを塗りたくっていく簡易なものだ。
それくらいだったら、比較的すぐにできる。

人数も人数なので、数は結構な量になると思うが。



木｢どしたのこのチョコの量。｣

｢私からのバレンタインチョコケーキですよ。要らないなら全然断わってもらっていいですけど。｣

木｢何でそんなツンツンしてんのさ。｣

岡｢チョコー！やったー！｣

｢ただその代わりに夜ご飯しゃぶしゃぶにする予定なんですけど、それは許してくださいな。｣

江｢お肉並べなきゃだね。｣

｢キムチ鍋と迷ったんですけどね…。
ほら、辛いものってあんまり声に良くないから。避けてる人もいるー…ってネットに。｣

江｢労り方が完璧すぎる。｣

｢その分めちゃウマケーキ作りますから。｣



そう言ってエプロンを結んでシャツを腕まくりし、髪を結う。

さっさか適度な分量の材料達をボールに突っ込んで、ガチャガチャっ…と音を立てながら泡立て器で混ぜた。









木｢Aほんっとそういうとこ雑だよね。｣


｢まぁほら、焼いたり食べちゃったりしたら一緒だし。｣


入｢ドライ〜〜！｣




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