【男性声優】シェアハウスの雨宿り。IV

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訳が分からない。

何故想いを寄せている女の子が、
自分の先輩と後輩の歯磨きをしているのか。

それはどう考えても答えは見つからない。


呑気なAは、櫻井の歯磨きが終わったらしく｢はい次信長くん。｣と島崎のはみがきを持って構えている。

島崎が素直に口を開けると、容赦なく磨き始めた。

｢いやいやいや？！｣とツっこむ江口。
唖然としすぎてツッコミが遅れる。



鈴｢何やってんだ信長。｣

島｢あ、おはようございます達央さん。｣

｢ちょっと信長くん、今は私を見て。｣

島｢ひぇっ…イケメン……｣

岡｢あれ俺よりダメじゃない？！｣

江｢真面目にA何やってんの？？｣

｢なんでもやっちゃうよキャンペーン開催中。｣

鈴｢名前変わってるし。｣



島崎の歯磨きも終わり、｢はいがらがらぺーして終わり！私仕事！！｣とバッグを手に持つ。

バタバタと駆けていき、ヒールを慌てて履いた。

もう出勤時間ギリギリだ。
場所が近いとはいえ、今の時間からするとちょっと怪しい。


すると、｢A、これ！｣と山下に何かを投げられた。

パシッと持ち前の反射神経の良さでキャッチする。

手の中には、アニメのキャラクターのラバストがついた鍵が手に入っていた。

｢これは？｣と呟く前に、｢合鍵。｣と笑顔で山下に言われる。
相変わらず可愛い笑顔だ。









｢ありがとう。じゃ、行ってくる！！｣


山｢いってらっしゃーい！｣





胸がぽかぽか ふわふわする。

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