何万回だって”君が好き“

19.帰り道と保護者会 ページ19

重岡side









昨日バイト帰りに大倉くんと喋りながら帰ってきて思ってん。









…俺とAちゃん、家近い！！！！









ってことに。








まぁ小中学校違ったくらいやし、徒歩10分はかかるんやけどな。









それを神ちゃんに話すと、「一緒に帰ったらええやん。」なんて涼しい顔。









くっそ、可愛い顔して難易度高いこと言いやがって！！！









なんて考えてる間は当然無言な訳で、二人の間に沈黙が。









「…体調もうへーきなん？」









『おかげさまで。ゼリーおいしかったよ。』









なんて俺方を向いて話すAちゃんは背が155cmしかないから必然的に上目使い。









クールな口調とかわいらしい上目使いはまさに真反対。









罪な女やわほんま。









『…重岡くんさ、プレゼントって、誰に渡すの？』









ほんまはAちゃんに渡したいねんけど、ここでいったら隠す意味がない。









「ん？秘密やで(笑)」









『…そっか、』









あからさまに悲しそうな顔をするAちゃん。









そんな顔されたら、期待してまうわ。









『重岡くんの家、どっち？』









「あっちがわやで。」









『じゃあここで…』









「送るわ。」









ちょっとくらいかっこええ男させてくれや、(笑)









「お昼、なんなん？」









沈黙が続くなか無理矢理しぼりだした会話内容がこれ。









『お母さん保護者会やし、てきとーになんか作るかな





重岡くんは？』









やっぱりAちゃん料理できるんや。









「俺もおかん保護者会やしコンビニでもいくわ。」









『そっか…。







うち、よってく…？』









「…ええの！？」









『うん、いいよ？(笑)』









「…じゃ、お邪魔します、」









はああああ、Aちゃんほんまに大好きやっ！！！

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