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「お前は下等な物よ」
「生きてすらいない出来損ない……食事、代謝すらないらしいじゃない。お茶請け以上の価値は、お前達にないのよ」
私は何も言えない。
「お前は見かけの良いだけのただのお菓子。甘い、あまぁいお菓子よ。私に食べられる事を尊くなるとかぬかしているけれど、お前達はそれくらい価値がないって事なのよ。心のある振りをした、生き物もどき」
「……や、やめてください」
勇気を振り絞って言う。私の全てを否定された気がして、何も言わないわけにはいかなかった。
「私達は……心があります。悲しいとか、嬉しいとか、思います」
「あはは!それって、あなたがそうありたいっていう欲望じゃないの。お菓子風情が心のある生き物の振りをしているなんて、お笑いよね?」
「ねえ、そんなに心ある生き物と言われたいの?」
「……はい」
私は答えた。
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ミクミキ(プロフ) - ぱるむのお部屋さん» ありがとうございます!励みになります (2022年6月30日 21時) (レス) id: bce403cc8a (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむのお部屋(プロフ) - たまうさかわいい〜イラストもとてもかわいくて素敵ですね!これからも頑張ってください! (2022年6月30日 20時) (レス) id: 0955046302 (このIDを非表示/違反報告)
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