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「たまうさ、待ってよ!」

「たま〜」

 私はぽよぽよと跳ねていくたまうさを追いかける。たまうさは楽しそうに鳴いて、逃げる。逃げる。

 どうしよう。私が柵の扉を閉め忘れてしまったからだ。私は泣きたかった。たまうさのお世話を勉強するようにと、お姉ちゃん達に言われていて。それで、ついこの前からようやくお世話を任せてもらえるようになったのに。

 もし逃がしてしまったら、怒られる。ううん、怒られるだけじゃ済まない。もしかすると、もうたまうさのお世話もさせてもらえないかもしれない。

 必死に走ろうとしたけど、うまく走れなくて、足がもつれる。そしてそのまま転んでしまった。膝から地面に擦り付けるみたいに。手で倒れた身体を支えようとして、手のひらも擦れる。

「たま?」

 追いかけてこなくなった私に気付いて、たまうさが戻ってきた。不思議そうな顔をして覗き込んで……私の傷に気付いた。

「たま〜?!」

 たまうさは大きな声で鳴いた。私の周りをぽよんぽよんと跳ねていて、どうやら私の事を心配しているらしかった。

「たま、たま……たまま?」

「大丈夫だよ、たまうさ。ね、もう帰ろ?」

「たま……」

 私がそう呼びかけると、たまうさは悲しそうに、申し訳なさそうにしていた。何だか私まで悲しくなる。近付いてきたたまうさを抱き寄せて、立ち上がる。早く牧場に帰らないと。もし逃しちゃったのをお姉ちゃん達にバレたら、大変な事になっちゃう。

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ミクミキ(プロフ) - ぱるむのお部屋さん» ありがとうございます!励みになります (6月30日 21時) (レス) id: bce403cc8a (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむのお部屋(プロフ) - たまうさかわいい〜イラストもとてもかわいくて素敵ですね!これからも頑張ってください! (6月30日 20時) (レス) id: 0955046302 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミクミキ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2022年6月27日 21時

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