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それからしばらくの記憶はない。私はいつの間にか自分と(もえ)さんに与えられたあの部屋にいた。

(もえ)さん」

「何でして?」

世斃悪(ぜべいあ)様は何をしていたんですか?」

 (もえ)さんは目を細めた。その顔からは……何の感情も見て取る事ができなかった。(もえ)さんの顔には何の感情もなかった。

「食べるをしていましたのよ」

「食べる?」

 食べる、というのはどういう事なんだろうか。よく分からなくて首を傾げると、(もえ)さんは説明をしてくれた。

 尊い方々は、食べるという行為をするらしい。食べるをして、食べるをした相手と同化するのだと。

 尊い方々に食べるをしてもらうと、尊い方々と一つになる。尊い方々と同じになって、だからこそ尊くなるのだと。

「食べるをしてもらって、尊くなるんですの」

 (もえ)さんはそう言った。

「じゃあ……(もえ)さんも、私も、食べるをされるんですか?」

「ええ、そうですの!素晴らしい事でしょう?わたくし、とても楽しみで……」

 (もえ)さんはうっとりとしている。尊くなりたい……尊い方々に食べるをされたいらしかった。

 私は分からなくなった。食べるがどういうものなのかよく分からなかったし……食べるをされるのが、少し怖く感じた。あのたまうさみたいに、細かく千切られていくのは嫌だ。

 私がそんな事を考えているうちに、(もえ)さんは上機嫌に鼻歌を歌った。

「ああ……わたくしももうすぐ、もうすぐに……」

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ミクミキ(プロフ) - ぱるむのお部屋さん» ありがとうございます!励みになります (6月30日 21時) (レス) id: bce403cc8a (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむのお部屋(プロフ) - たまうさかわいい〜イラストもとてもかわいくて素敵ですね!これからも頑張ってください! (6月30日 20時) (レス) id: 0955046302 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミクミキ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2022年6月27日 21時

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