-全てが繋がった ページ16
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「錆兎お兄ちゃんも鬼にやられたの？」
「こら、六太。そんなこと聞いちゃダメでしょ？」
六太の質問に花子が注意する
俺は首を振り、花子の頭を撫でる
「別にいいんだ、花子。俺は鬼殺隊に入るための最終選別で鬼に殺された。死ぬのなら鬼殺隊に入ってからがよかったのにな」
なんて笑い飛ばす
確かに未練はある。義勇を置いていったこと、鱗滝さんの元へ生きて帰って来れなかったこと
しかし今は鬼殺隊ではなくあの世で悪を滅する職に就くことが出来たのだ
統制する身として未練を垂れ流している訳には行かない
十分俺は幸せなのだから
「錆兎兄ちゃんも鬼殺隊に入ろうとしてたんだ！俺たちの兄ちゃんは今鬼殺隊に入って悪い鬼をびしばし倒してるんだよ！」
茂が拳を突き出すポーズをして嬉しそうに話す
そうか、この子達にはまだ現世に懸命に生きてる兄が居るのか
「どんなお兄ちゃんなんだ？」
「とっても優しくてね、いつでも家族のことを想ってくれてるんだよ！炭治郎お兄ちゃんって言うの！」
「お姉ちゃんもいるよ。お兄ちゃんもお姉ちゃんに会いたいなあ…」
「…炭治郎？」
その瞬間全ての筋が繋がった感覚に背すじがぞわりとする
この家族は…炭治郎の家族だったのか？
確かに竹雄なんてよく見れば炭治郎にそっくりじゃないか？
「…もしかしてお兄ちゃんのこと知ってる？」
「……ああ。あったことあるよ。まさかこんな偶然があるなんて」
すると六太と花子と竹雄と茂は食いつくようにどこで会ったの！？なんで！？と質問攻めをしてくる
炭治郎。
お前の守りたかったものは家族だったんだな
「お兄ちゃんはよく無茶するから心配なんだ。この前だって…長男だから！って言い聞かせて怪我ばっかするの…」
「そう言えば長男だ長男だ吠えてたの見たな」
「ほら〜！まだお兄ちゃんとお姉ちゃんはこっちに来ちゃダメなの。だから私たちが彼処で見守ってるんだ」
そう花子が指さしたのは森だった
森の中になにかあるのだろうか？
すると茂が彼処には水晶体があって現世の様子を見れるのだと教えてくれた
現世の様子、か
義勇は今何をしているのだろう？
ちゃんと元気にやってるのだろうか
俺なんか俺なんかと喚いていないか心配だ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
現世にて
「…へっくしゅ！」
「あら随分と可愛らしいくしゃみですね富岡さん」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 674人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Laf;(プロフ) - 何というかもう…この作品に出会えてよかったです😭神作をありがとうございます… (2月18日 23時) (
レス) id: 46457ca4f3 (このIDを非表示/違反報告)
れい - え、好き。ありがとう…(遺言) (5月6日 8時) (レス) id: 58fc769308 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - これ、鬼灯が錆兎に密かに嫉妬してたりとかだと面白いかも…♪ (2023年4月22日 17時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - これ、いつか転生が決まるのかな…その時錆兎はどうするのか…夢主とともに転生してキメツ学園につながるパターンとか？離れなさそうだし（笑） (2023年3月21日 15時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - 面白かったです♪続き待ってます！柱たちとの絡み見たいな…。 (2023年3月20日 9時) (レス) @page27 id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うる。 | 作成日時：2019年9月11日 14時
