154 ページ8
Aside
人の居ない被服室で1人、黙々と型紙に合わせてチャコペンで線を引いていく
数分前、道具を借りに来たのか数人の女子が居たがすぐに戻って行った
外は暑かったがここは冷房が効いていて涼しい
作業に没頭しているとまた扉が開く
ちらりと顔を上げると急いで来たのか少々髪の乱れたゾムが居た
zm「ごめん、おまたせ。」
『いや、全然大丈夫やで？』
zm「買い出しとか行ってくれてんやろ？一緒に行ってやれんくてごめんなぁ…。」
『大先生に聞いたんか。ほんまに大丈夫やから気にせんといてや。生徒会もこっちもやるのしんどいやろ？』
ずっと申し訳なさそうにする人にどう対応すればいいのか分からず言葉を見失う
『うーん…。じゃあ明日空いてる？』
zm「朝から生徒会で準備はあるけど午後は空いてるんちゃうかな。」
『ならそれが終わったらうちに来て。家で続きやるつもりだから手伝ってくれたらチャラって事で。』
zm「それでええなら手伝う。ってか1人でやるつもりやったん？」
『まぁ…体育祭の練習もあるし早く作らないと何かあった時修正できないでしょ？』
zm「最初から呼んでや…。いくら生徒会あるからって全部任せる訳ないやろ。」
『ゾムなら手伝ってくれるだろうなとは思ったけど私より忙しいのにお願いするのはなー……と…。』
zm「あほか。」
そう言って彼にデコピンをされる
『ｲｯﾀｧ…!』
思いのほかデコピンは強くおでこがひりひりする
zm「お前はもうちょっと人に頼ることを覚えろ。何でもかんでも1人で解決しようとするな。今はひとりじゃないやろ？
あの量1人でやろうと思ったらしんどいのは頭のいいお前なら分かるはずやで。」
『ｳｯ…。』
zm「俺じゃなくてもええから、少しぐらい人に頼りや？」
『……はい。』
彼らはどこまでも優しくしてくれる
そんな優しさに嬉しさを感じつつも
やはりまた裏切られるかもしれない恐怖というのは簡単には消えないらしく
いつも不安で仕方ない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 398人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫大好き - な、長い!。でも面白いっていうのズルない?((嘘です。面白い＋あのあれやすごい!語彙力低下。まぁいつもお疲れ様です (2020年8月16日 20時) (
レス) id: 932515d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
アズライト@pitter - 大好きです(便乗する唐突な告白) (2020年8月16日 12時) (レス) id: 8ef283edc4 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 好きです！（唐突な告白） (2020年8月12日 22時) (レス) id: 09279cb789 (このIDを非表示/違反報告)
ひまり(プロフ) - うわぁぁぁぁ…！！好きです！好きです！タラちゃんですぅ((続き楽しみにしてますはい。 (2020年2月24日 17時) (レス) id: 8b8682667f (このIDを非表示/違反報告)
シュン(プロフ) - しおりんさん» しおりんさん、嬉しいコメントありがとうございます！いつも表現どうしようかと悩みまくってます笑 更新頑張ります^^ (2020年2月19日 23時) (レス) id: 413e529d0a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シュン | 作成日時：2020年2月15日 21時
