【wrwrd】転校生は知らない【学パロ】 (ページ2)

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Aside

桜が咲き始める3月下旬、最終的な入学手続きを済ませるために転校先の学校へきた。

──ここは4月から通うことになる我々高校

手続きの時間より1時間ほど早く着いてしまった

(指定された時間よりはよ着いたなぁ…。せっかくやし校舎見て回るか。)

特に行きたい場所もなく校舎内の地図を見ながら教室を覚えていく

ゆっくりと一通り見て回ると案外広かったようでもう15分前になっていた

少し早いがやることもなくなったので職員室の方へ向かう

春休みにも関わらず部活をしている人たちをぼーっと眺めながら廊下を歩いていると階段の方から少しばかり荒い息が聞こえる

近づきたくはなかったが通らないと職員室には行けないし気にもなったのでそっと覗いてみる

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そこに居たのは階段横でしゃがみこんで息をするたびに肩を揺らしている金髪の男の人

(制服着てるし生徒なんやろうけど誰か分からんし声かけづらいな…。でもしんどそうやし誰か呼んだ方がええんかな…？)

迷ったけどとりあえず声をかけることにした

『あの…大丈夫ですか？』

声をかけると伝わったのか、ちらりとこちらを向く

目は気を抜けば吸い込まれてしまいそうなほどに綺麗な赤色、顔が整っており思わず息を飲んだ

しかしその顔には薄く汗をかいており心做しか頬が赤く見える

『すいません、ちょっと失礼しますね。』

そういうと私は彼のおでこに手を当てた

(やっぱり熱い、これは結構な熱あるな)

保健室はここからそう遠くはなかったため私は彼を連れていくことにした

『保健室いきましょ？立てますか？』

彼は壁に手をつきながら立ち、歩こうとするとふらふらとして倒れそうになる

私は慌てて肩を貸し彼を連れて保健室へと向かった