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こたえ ページ10

こんなモヤモヤとした気持ちを抱えながら本棚に向かう


筆者順に並べて、巻数も揃えて…


これを店内全部の本棚分やるのかと思うと少し気が遠くなる作業だが


「あー!!この本のシリーズ凄く気になってたやつ!!書店にほとんど置いてない伝説の三巻がある…あとで買おう」


「この作者さんの新刊すごく欲しかったんだよね…よしこれも買う!」


「家にあるけど文庫本も欲しかったから買おう〜」


という感じで本棚の整理はすぐに終わってしまった


それと高くつみあがった買う予定の本たち…


「お小遣い、足りるかな…?」


『買える分だけ買えよ、買えなかった本は違う日に買えばいいだろ』


ウォヌ先輩が呆れながら言う


「それはそうなんですけど…」


別に今度の機会でもいいけど、


他の人に買われたら二度とこの本と巡り会えない気がして


うーんと、中身の少ない財布と高く積み上がった本とを交互に睨めっこする


すると…

『じゃ、なんか買ってやるよ』


ウォヌ先輩の発言に目を丸くする

「いいんですか?!」

『まあ、初出勤記念ってことで好きなの選べよ』

「毒舌悪魔じゃなかった…!」

『今なんて言った』

「ひぃ、何でもないです!!!」


そんなのこんなで私は一冊の本を選んだ

金で縁取られていて、夜空に月がかかった表紙の本


私の大好きな作者の書いたラブストーリーなのだが


文章が綺麗だし
話の展開がとてもロマンチックで


図書室で読みながら
ずっとこんな恋愛がしたいと思ってたな


「じゃあ、これでお願いします!」


ウォヌ先輩に本を渡すと

本の表紙を見て


『あー、俺も好きこれ』


と言って頰を緩めた


その不意に見せる表情にドキッとしてしまう


『意外と本の趣味合いそうだな

お前、全然本に興味ないと思ってた』


「え、何でですか?」

『んー、顔?』


そうやってイタズラな顔をするウォヌ先輩


私も、ひどい!とか言いながら口角は上がっちゃってて


いつのまにかウォヌ先輩の毒舌も全く嫌な気持ちにならなくなった


そしたら、ウォヌ先輩がポンッと私の頭の上に本を置いて


『これからよろしくな?A』


と顔を覗き込んで、私の耳に囁く


ああ、本当にかっこいいな…


真っ赤な顔で頭にある本を抑えながら床にへたり込む私


今のは反則でしょ…


そこでようやく、自分の気持ちに確信がついた



一日しか一緒に過ごしてないのに


私、もうウォヌ先輩のこと、好きになっちゃったみたいです

しょうげき→←きもち



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設定タグ:セブチ , ウォヌ , SEVENTEEN   
作品ジャンル:恋愛
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ゴンザレスきらり - 続編お願いします!!この小説大好きです!ウォヌ最高ー ww (2018年7月17日 20時) (レス) id: 2e9e85e03b (このIDを非表示/違反報告)
凛咲(プロフ) - ゴンザレスきらりさん» 遅くなってしまってすみません!コメントありがとうございます!ラストに向けて頑張ります〜! (2018年6月24日 19時) (レス) id: 3bd4af1acd (このIDを非表示/違反報告)
凛咲(プロフ) - nana さん» コメントありがとうございます!ラスト近いので楽しみにしてて下さい! (2018年6月24日 19時) (レス) id: 3bd4af1acd (このIDを非表示/違反報告)
凛咲(プロフ) - セヨンさん» コメントありがとうございます!ウォヌかっこいいですよねわかります〜!!! (2018年6月24日 19時) (レス) id: 3bd4af1acd (このIDを非表示/違反報告)
セヨン - すごくシムクンしました~!やっぱウォヌってカッコいいですねー(о´∀`о) (2018年6月18日 21時) (レス) id: e4e79d2837 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛咲 | 作成日時:2018年3月21日 20時

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