月が綺麗な夜に貴方と

いやなよかん ページ39

うーーーん、、それにしても





ウォヌ先輩が遅い





さっきからずっとベンチで待っているのだが





先輩が来る気配はほとんどない





あと、暑い…




最初は色々とウォヌ先輩の事をかんがえていたのだが、







暑過ぎて無気力になり、






ただただ貰ったうちわで扇ぎながら、先輩の帰りを待っていた





昼間なので一番太陽があがっていて、眩しい光がジリジリと私を照り付ける…





頬を伝う汗がポタリとスカートに落ちた





スマートフォンで時間を確認すると、すでに10分は過ぎているだろう





先輩にはここで待ってろと言われたけど





このまま待ち続けるのは流石に心が折れそうだ





「少しくらい…移動してもいいよね？」






少ししたら戻ればいいと自分に言い聞かせて





ベンチから離れる事にした





それから少し露店を見て歩くことにしたのだが、






ウォヌ先輩と一緒に見て回りたかったし、



一人で何かを買う気持ちにもなれなかったから






特に何も買わずに帰ろうとしたけど






暑くて、喉が乾いたので自動販売機で飲み物を買う事にした





お金を入れて、缶のコーラを買う




暑い日はやっぱり炭酸に限るよね





それと、ウォヌ先輩に何か買って行ってあげよう！






ありがとうって言ってくれるかな


また、頭ポンポンってしてくれるかな





と考えながら、ペットボトルのお茶も一緒に買った






「あ、もうこんな時間だ…さっきのとこ戻らないと！」





時計を見て、慌てて戻ろとした





その時…




通り過ぎた大学生らしい二人の女の人達の会話が





ふと私の耳に入ってきた







“そういば、文学部のウォヌ君て彼女いるんだねー！”






…え？？

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