月が綺麗な夜に貴方と

ふたりぐみ ページ34

ウォヌ先輩は、近づいてくる男二人をみると






あからさまにげんなりとした表情になって







ため息混じりな声で話しかける






『あーー…ミンハオと…お前か』



その人達の方を向くと、あまりのオーラに目が釘付けになった




ど…どっちもイケメンだ…！！







ウォヌ先輩にミンハオと呼ばれていた人は、金髪でサラサラな髪の毛を肩の少し上まで伸ばしてて、






長い前髪からチラッと覗く切れ長の瞳と通った鼻筋…小さな顔…






そして、線の細い身体が中性的で雰囲気のある青年感を漂わせてる







食い入るように見ていると、




ミンハオさんと目があった






「あっ…」




なにか声をかけようかと悩んでいたら






軽く微笑んで、会釈してくれた





ウォヌ先輩とは違ったタイプだな…と思いながら会釈を返していると








‘なんで、ミンハオは名前呼びで俺はお前呼ばわりなんだよ！ちゃんと名前で呼べよ！’








…！？







ウォヌ先輩にお前と呼ばれてた人の大きすぎる声量で


思わず目を見開いた





『あーー、はいはい…名前なんだっけ？』




ウォヌ先輩が馬鹿にしたように笑う



MG ‘ミンギュだよ！！！！’




いかにもプンプンと効果音が付きそうな感じで怒ってるミンギュと名乗る男の人は





明るい茶髪を軽くウェーブさせてて、






クリクリでキラキラな目といい、




たまに見える八重歯といい





人懐っこそうな顔だな…






動物に例えるなら、犬という表現が近いと思う







この人もイケメンと呼ばれる人種なんだろう





身長は高くて、






ミンハオさんと比べると歴然だし、





ウォヌ先輩よりも少し大きく見える






「……大型犬」





ジロジロと見つめながら、つい思った事を声に出してしまった




キラキラした目がこっちをバッと向く！





…しまった！！




ミンギュさんの表情がパッと明るくなる




餌を前にした犬みたいに





MG ‘ねー！思ったんだけど、この子誰？ウォヌの知り合い？？こんにちは！’





は…話しかけられた！！！







ジロジロと見られて少し後ずさり気味になる









一周ぐるっと観察されてから









MG ‘君、可愛いね！俺の彼女になる？’








「……へっ？？」







…今なんと！？？

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