story17＊気配察知でピンチ ページ20
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帽子さんが現れた瞬間、わかりやすく瞳を輝かせた太宰さん。
私は太宰さんのほうに目を向け、すぐに太宰さんと帽子さんが顔見知り以上の関係だと気付く。
少し気になったが、それについては今考えないようにした。
「A、中也はもう幻影を見てるのかい？」
「中也？あ、はい、もう見て……って、え！？」
蚊の羽音のような小声で会話をする私と太宰さん。
振り返ってみてびっくり、太宰さんは何故か帽子さんに向かって携帯電話のカメラを向けていた。
「つまり、何も無いところでオロオロする中也が見れるんでしょ！？」
「え、あ、はい…………はい？」
燦爛と輝く太宰さんの笑顔。
私はそれについていけず、取り敢えず諦めて異能力の操作に力を入れた。
その後すぐ、彼の後を追うようにして数人の男の人が入ってきた。
どの人も銃火器で武装しているため、すぐに“裏社会の人間”わかる。
私は取引の瞬間をしっかりと目に焼き付け、そしてタイミングを見計らって幻影を動かした。
暫くして聞こえてくる、大の大人の大きな悲鳴。
「作戦、上手くいってますね！」
「嗚呼………中也が思ったより驚いてないのが誠に残念だがね。」
中也さん(？)と太宰さんの間に一体何があったんだろう。
気になるが、それよりも気になるのはその中也さんが何故か驚かないこと。
かなり怖い幻影を見せてるんだけどな………
そんな事を不思議に思っていると、突如、大きな声が聞こえてきた。
「おい手前ら！そンなのにいちいちビビってんじゃねぇ！！」
「「！？」」
(当然のごとく)誰もいない方向に向かって叫び、そして体から赤黒い光を放ち始めた。
恐らく異能力だけど、実態のない幻影に効果があるはずがない。
「いいねぇ………滑稽で笑みが零れそうだよ。」
「太宰さん、性格悪いですよ。」
綺麗な笑顔を見せながら、太宰さんはひたすらカメラを向け続ける。
…………が、暫くして雲行きが怪しくなってきた。
「3秒以内に出てこい。そうすれば言い訳くらいは聞いてやるよ。」
(…………え？……………え、私！？)
なんと、中也さんはそんな恐ろしいことをこちらの方を向いて云っているのだ。
まさか、気配で人の方向が分かるの！？
私には気配を消すというような普通なら有り得ない能力は無いので、どうしようもない。
が、ここで今更引く選択肢なんてない。
ど、どうしよう………
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鈴蘭(プロフ) - ウナさん» 私も書いててひえええってなってます笑（？） (2019年4月30日 12時) (
レス) id: 2e99d5c18a (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - みそしる大臣さん» そんなドキドキをお届けできているなんて嬉しい限りです(^^) (2019年4月30日 12時) (レス) id: 2e99d5c18a (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - SAKA0829093さん» ありがとうございます！ダラダラ更新で本当すみません… (2019年4月30日 12時) (レス) id: 2e99d5c18a (このIDを非表示/違反報告)
ウナ - もうヤバイですマジでもうヤバイですよ！！！！ひええええってなります（？） (2019年4月3日 19時) (レス) id: 0bc8f10023 (このIDを非表示/違反報告)
みそしる大臣 - 夢主より僕の方が早くキュン死にしそうだ…心臓が持たない！ (2019年3月30日 23時) (レス) id: 487407bef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴蘭 | 作成日時：2018年5月25日 1時
