Family 〜 sho hirano2〜

バトル〜お迎え〜 ページ37

‘ピンポーン’









廉『今行くで〜！』









インターホンが鳴って廉が玄関へと駆けて行く。









その後、なにやら話し声が聞こえた後2人分の足音が私達の居るリビングへと向かって響いてくる。









足音の正体は1人は確実にこの家の家主の廉。








もう1人は…朝喧嘩をしてしまった紫耀だろう。









‘ガチャ’っとドアが開いて…









廉『迎えに来てくれたで？』









ドアの方を見ればいつも通りの廉と気まずそうな紫耀。







『紫耀…。あの…ごめッ…！』









紫耀『まって！先に俺に謝らせて？俺が今回は悪いからさ。』









真剣な眼差しで見つめられる。









『うん…』









紫耀『昨日は帰りが遅くなってごめん。いつも子供面倒とか家のこと全部やらせちゃって…すごい迷惑かけてて仕事のことでも沢山の迷惑をかけてるのにあんなこと言っちゃって…本当にごめん。』









深々と頭を下げて謝る紫耀を見てやっぱり筋の通った男の人だなと感じた。









『私こそごめんね…。紫耀の気持ちも考えないで色々言っちゃって…。』









紫耀『…俺もAの気持ちも考えられてなかった。だからお互い様。』









ニコっと笑って私の頭をわしゃわしゃと撫でてくれる。









廉『よっしゃ！仲直りできたんならさっさと帰れや！リア充見てるとイライラするねん！笑』









廉の声でハッとする。









ここ廉の家じゃん！笑












紫耀『言われなくても帰りますーす！』









なんて言い返してる紫耀を見ると、子供っぽいところがあるんだよな…と思ってしまう。笑









紫耀『じゃあお邪魔しました。』









『迷惑かけてごめんね？』









廉『気にすんなや！今回のは断然紫耀が悪い訳やし、それにや唯人と華絵と遊べて俺は楽しかったで？これからも仲良くリア充しろや！』








なんて言われた家から追い出される。








なんつう奴だ。笑








紫耀『ツンデレ極めすぎだろ。』





なんて笑ってるし。








『そうだね。なんかツンツンしすぎ？』









ま、今回は廉のおかげで仲直りできた訳だし…








ありがとう。

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