嘘 ページ23
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少しだけ場所を移動してフリースペースのカウンター席へ移る。
｢センラさん、どうしたんですか？｣
｢一緒にご飯食べたいなって思っただけやよ｣
それじゃあかん？ と首を傾げる。あかんくないです！！ と脳内でエセ関西弁が爆発した。可愛さも爆発した。
｢そういえば外回り行く前残業って言ってた？｣
｢そうなんですよ。今日は先に帰っておいてください｣
センラさんに外回りに行く前に伝えようとしていたことだ。途中で星野さんが来て話が途切れちゃったときの。
センラさんは、シュンとしながら｢わかった……。夜ご飯作って待ってる……｣と言った。なんなんですか最近可愛すぎじゃないですか？？？
脳内で理不尽にセンラさんの可愛さに怒っていたところで、センラさんは口を開いた。
｢なぁなぁ、さっき俺の話してたん？ なんの話？｣
ニヤニヤと笑いながら私を覗き込む。
星野さんの話なんて言えない……！！
｢えーっと……、センラさんと最近順調？ みたいな、感じな……世間話を……｣
私、嘘が下手くそでは？？？？？ 嘘には半分真実を入れると疑われない という話を思い出して実践してみたが、なんだか嘘っぽい。実際は｢星野さん、センラさんのこと好きそうだけどAとセンラさんは順調なの？｣という話である。なので半分真実を交えているはず。
でも完全に不自然だ。そう思っていたが、
｢はぁ〜〜？？ 逆に俺らのどこが不調やねん！ ほけんしょくんか？ 1発拳をお見舞いしてもいい気がしてきたな｣
｢！？｣
嘘がバレなかった。それよりもセンラさんが物騒だ。
そのあともセンラさんと話しながらご飯を食べる幸せなひとときを過ごしたが、時間がかなり経っていることに気づいた。
｢そろそろ楓さんと代わってきますね。御一緒できて楽しかったです！｣
｢ん。仕事頑張ってな｣
その一言だけで私がめちゃめちゃ頑張れるの、分かって言ってますか？ 午後からも頑張ろうと意気込んだ。
｢言い
気軽に頼ってなとポンポンと頭を撫でてセンラさんは席を外した。
(…………やっぱり嘘ついてたことバレてたんだ)
あのとき話を合わせてくれたこと、私を受け入れてくれる と言ってくれたさっきの言葉。どれもが優しすぎて、自分の不甲斐なさに落ち込んだ。
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すずらん(プロフ) - 気まぐれさんさん» 1年前から読んでいて下さりありがとうございます(；；) 他の作品まで！ 嬉しいです！！(；；) とても励みになります、ありがとうございました◎ (2021年7月17日 1時) (
レス) id: 21d573643c (このIDを非表示/違反報告)
すずらん(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます(；；) 必ず完結させるつもりですので、待っていてもらえるととても喜びます◎ (2021年7月17日 1時) (レス) id: 21d573643c (このIDを非表示/違反報告)
すずらん(プロフ) - 雨宮しおりさん» 1年前から読んでいて下さりありがとうございます！！(；；) 私よりも遥かに文章力のある方に褒めて頂けてにやけてしまいました。雨宮しおり様も執筆活動の方頑張ってください！(*^^*) (2021年7月17日 1時) (レス) id: 21d573643c (このIDを非表示/違反報告)
すずらん(プロフ) - るなさん» ありがとうございます！(；；) 大好き、応援してる、等すべて励みになります！ 更新が遅いにも関わらず、待っていていただきありがとうございました！ (2021年7月17日 1時) (レス) id: 21d573643c (このIDを非表示/違反報告)
気まぐれさん(プロフ) - 一年前から読ませてもらってます！！すずらんさんの他の作品も好きなので楽しみに待ってました！！続きのお話しどうなるんだろうと不安に思いつつ、楽しみに待っていたのでまた更新されて嬉しいです！！作者様のペースで無理せず頑張ってください！！ (2021年6月22日 6時) (レス) id: 29504c3438 (このIDを非表示/違反報告)
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