完璧ダーリンさん。【 センラ 】

妹？ ページ13

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比較的人が多い日曜日のショッピングモール。
そんな中センラさんはかなりの注目を浴びていた。何回も彼と一緒に出かけているが、全然それに慣れることはない。


｢え、あの人超イケメン！ モデルさんみたい｣

｢隣の子妹かなぁ〜｣

聞こえるように言っているのはわざとですか！
そう。センラさんはびっくりするくらい顔がいい。身長も高いので、人を惹き付けてしまう。主に女子。


｢聞きましたかセンラさん、いも、妹だって……｣

｢なにショック受けてんねん｣

馬鹿にするように笑ったセンラさんは、私の手を慣れた手つきで包む。そのまま指のあいだに指が滑り込み、恋人繋ぎの完成。

｢これやったらコイビトって思われるな｣

少しだけ空いていた距離を、繋いでいる手を引かれてゼロにされる。
恥ずかしい気持ちはあるが、このかっこいい人が私の彼氏ですよと周りに自慢しているようで気分は悪くない。優越感というやつだろうか。私ってこんなに性格悪かったっけ……？


｢Aはもっと自信持ちや〜。こんなに可愛いのに。妹って言われたんはお前がチビやからやで｣

｢ち、ちび……！？｣

｢そんな驚く？ 自覚済みやと思ってたわ｣

馬鹿にするように笑ってくるセンラさん。もちろん身長が小さいのは分かっている。口に出されたらなかなかにショッキングなのだ。


(センラさんは、なんで私なんだろう……)


これは、たまーに思うこと。気持ちが下向きな時の寝る前とか、よく考える。もう一年以上付き合っているが、こうやって自信が無くなっちゃうことがよくある。私なんて、センラさんに釣り合う程に顔は整ってないし、体型だって細くない。特別太いわけでも無いが、普通 という言葉がよく合う。センラさんには不釣り合い……


この思考回路はやばい！ だんだん後ろ向きになっていっている！ 切り替え！ そう思いながらギュッと強くセンラさんの手を握る。


｢私、自信持ちますね｣

最近サボってたリンパマッサージを復活させよう。と意気込んだ。

｢ん。じゃあ行こか｣

ポンポン。頭を優しく撫でられ、手を引いて店の中へ入っていった。



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