真夜中Jealousy

17話 ページ17

「まぁ、こんな感じ。別にこんなのなんとも思ってないよ、けどさ、天月まで巻き込んだらかわいそうでしょ？」

「巻き込んでもらって構わない俺さ、
Aに守ってもらうほど弱くないって言ったらあれだけど、俺のちょっとした権力っていうか」

「権力？」

前少し聞かせてもらったことがあるような気がしたけど…

「俺さ、大手企業の息子でもあるんだ」

「…思い出した、確か、私が調べた情報に載ってた」

「さすがA、そういうとこちゃんとしてる」

「私だけの特権よ」

「ははっ、だってお爺さんがお偉いさんだものね」

「天月も人のこと言えてないでしょうが」

お互い、権力者なのは、前から知ってる。だけどあえて口に出さないのは
周りが恐縮するから。

「あ、ねぇA…ちょっとだけお願いが」

「内容によるけど基本はいける…」

すると、天月は近づいて来てみみもとでそっと呟いた

「……………」

「…できる限りやってみる」

私は天月に渡されたピンキーリングを受け取りそっと左手につけた

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