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気づけば2月になっていた。
ラウとの関係性は変わらないまま。
いいことなのに日々モヤモヤは増していく。
"そろそろ線香花火しとかないと、春になっちゃうぞ〜。"
そんな時にやってきた彼からのチャット。
あれから2、3回は誘われたけれど断り続けている。
もう、どういう嘘をついて断ればいいかわからない。
「おはよ」
「岩本さん、おはようございます」
「元気ない?」
「…!めちゃくちゃ元気です。いつも通り」
「…そっか。それなら、いいんだけど」
「真子さんが朝から息子さんと喧嘩したみたいですよ」
「まじか。愚痴止まんないやつ」
「私はもう朝のうちに全部聞きましたので」
「もう1回聞こうよ。俺と一緒に」
「遠慮しておきまーす」
「薄情なやつ」
岩本さんは店に出たくないと言いながらエプロンを着て身なりを整える。
「…いってきます」
「ふふ。いってらっしゃい」
ああやだと小さくこぼして休憩室を出ていった。
私はまたスマホに視線を落とす。
「うーん…。もう悩むの疲れた」
"好きな人いるんでしょ?その人とやりなよ。ごめんね一緒にやろうって私から言い出したのに。"
送った瞬間すぐに既読がついた。
返事、なんて来るんだろう。
"わかった。"
あまりにもあっさりとした返事に胸が痛くなった。
心のどこかで期待していたのかもしれない。
私と約束したから私とするって言ってくれるのを。
好きな人より私を優先してくれることを。
ばかじゃないの?
友達より好きな人を優先するに決まってるじゃん。
自分が好きな人としなよって言ったくせに勝手に傷ついて。
久しぶりに流れた涙はたった一筋だったけれど、彼が引越しすると伝えてきたあの日よりもっとつらくて苦しくてどうしようもない気持ちだった。
深呼吸をひとつして涙の跡を拭く。
「…よし」
そして鏡の前で笑顔の練習をして店へ向かった。
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涼-suzu-(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます。続きが見たいとおっしゃっていただけて嬉しいです。これからもそう言ってもらえる作品作ってくぞー！おー！← (7月16日 7時) (
レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュン切なくなりました、このお話しの続きみたいです (7月15日 21時) (レス) @page46 id: 05f782ac8f (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - みんみんさん» ありがとうございます。一気読みでもちょい読み(とは)でもなんでもOKです！笑 ぜひこの後もよろしくお願い致します☺︎︎︎︎ (2022年11月27日 0時) (レス) id: ece158555b (このIDを非表示/違反報告)
みんみん - キュンキュン通りこしてギュンギュンしちゃいましたー♡ちょっと出遅れたけどその分一気読みできて大満足です。ラウちゃん良かった〜♪引き続きカラフルシリーズ期待してお待ちしています。 (2022年11月26日 0時) (レス) @page44 id: d946c1f5c6 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - もちさん» ありがとうございます。キュンとほっこりでもち様の心を癒せていたら嬉しいです。これからもぜひよろしくお願い致します☺︎ (2022年11月21日 21時) (レス) id: ece158555b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2022年11月14日 15時
