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そのせいなのか、彼は私をこんなにも愛してくれているのに本当にこれでいいのかと考えてしまう。
さらに拗らせた時は彼の指に挟まれている煙草になりたいとまで思う。
変態だなんて人のこと言えないかもしれない。
「お、上がった?部屋で待っててすぐ、」
ベランダに置いてある灰皿に短くなったそれを押し潰したのを確認して抱きついた。
押し潰して捨てられるならやっぱりこのままがいいといつもここで我に返る。
大好きな彼の匂いに混じった煙たさも大きく吸い込んで全身へ巡らせた。
彼のなら、害なんてない気がして。
決してそんなことはないのだけれど。
「…どうした?」
「…」
「湯冷めしちゃうから中入ろうよ」
物理的に埋まらないのなら、心理的な距離を縮めていくしかない。
もっと彼に夢中になってもらうために。
「りょうた、くん」
「…!はぁい」
「…呼んでみただけ、です」
「そっか」
彼がどんな表情をしているのかわからないけれど声のトーンで嬉しそうなのが伝わった。
「よいしょ、と」
「わっ、!急に持ち上げないでくださいよ」
「なんでよ」
下ろす気はないらしく抱っこしたままベランダから部屋の中へ。
私も抵抗しないあたり降りる気はないらしい。
「…この抱っこの仕方だと私が子どもみたいじゃないですか」
「じゃあお姫様抱っこにしよう」
一度私を下ろして首に腕をかけさせると再び軽々と持ち上げてくれた。
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涼-suzu-(プロフ) - さくらさん» はじめまして。コメントありがとうございます。切ない中にキュンを詰め込めました！幸せと言っていただけて私も幸せです。こちらこそ読んでくださってありがとうございました☺︎︎︎︎ (2022年10月9日 21時) (
レス) id: ece158555b (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 初めてコメントします！もぉどぉしましょ。もぉなんなんですか、キュンが止まらない。切ないお話だと思ってたのに、ニヤけてたまりませんでした笑あぁなんだか幸せ…ありがとうございました。 (2022年10月9日 13時) (レス) @page45 id: 5eab3e319d (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - マコトさん» わ！ありがとうございます！笑 好きなとこ教えていただけるの嬉しいのでニヤニヤしちゃいました。こちらこそ読んでいただいて本当にありがとうございます。 (2022年8月21日 8時) (レス) @page45 id: 7e38231ab5 (このIDを非表示/違反報告)
マコト(プロフ) - 「ソファーを背もたれにラグの上で胡座をかいた」……この表現、めっちゃ好きです(笑) 沢山のキュンをありがとうございましたヽ(=´▽`=)ﾉ (2022年8月20日 23時) (レス) @page41 id: aab53d41f5 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 淘蒼toaさん» ありがとうございます。86個目の心臓おめでとうございます(？)めぐろくんは漢にしがちです。涼です。これからもよろしくお願いします。私も大好きです。 (2022年8月20日 22時) (レス) id: 7e38231ab5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2022年8月14日 10時
