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辿り着いた場所は昨年のクリスマスに行った高台。
「寒くない?」
そう言ってあの時のようにブランケットを肩にかけてくれる。
「ありがと」
私がベンチに座ると先生も隣に腰掛ける。
「先生、ぶさいくだね」
「え、いきなり失礼すぎない?」
大介から来た写真を見せると手を叩いて笑っていた。
「写真撮るの下手すぎない!?事故じゃん!」
「私も、お祝いしたかったな」
「さっきおめでとって言ってくれたじゃん。まあでも、まだ誕生日終わってないからもっとお祝いしてくれていいんだよ?」
「…そう言われるとなんか」
「おいっ!」
プクッと頬を膨らませて怒る阿部先生。
暗闇でもあざといのが丸わかりだ。
「あー、さむぅ」
そう言って手をすり合わせる先生。
「車に…」
戻る?と言う言葉は喉に詰まった。
「あったかーい」
私の肩に掛かっているブランケットを半分自分の肩に掛けて密着して座る。
「Aもこっちのほうが暖かいでしょ?」
覗き込んでくる整った顔は距離が近い。
阿部先生に触れている面積が火傷したように熱く感じる。
「せん、せ」
「俺、欲しいものあるんだよねぇ」
「…なんですか」
「Aにしか用意できないものなんだけどくれる?」
「…ものによるでしょ。何が欲しいの?」
「A」
「…はい?」
「Aが欲しい、かな?」
「…どういう」
「好きになっちゃった」
「…」
「ねぇ、何か反応してくれない?これが28歳になった俺の精一杯なんだけど?」
「えっ、と」
「いやー、まさか10歳下の子に告白する日が来るとはねぇ」
犯罪かなぁ?同意なら平気?なんて首を傾げながら空を見上げて先生は楽しそうだった。
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涼-suzu-(プロフ) - shoさん» こちらこそこの作品を見つけてくださってありがとうございます(՞ ܸ. .ܸ՞)"キュンをお届けできてよかったです。 (2023年2月25日 14時) (
レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
sho(プロフ) - すごく引き込まれて一気に読みました。キュンキュンが最後までとまりませんでした。この作品を読めた事に感謝です。 (2023年2月25日 13時) (レス) @page50 id: 342ef15a76 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - mireさん» コメントありがとうございます！このセリフを絶対入れたいと思っていて書きながらここだ…！って自然に入れられたのでそう言っていただけて嬉しいです♪ (2021年12月5日 17時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
mire(プロフ) - 最高でした。阿部ちゃんの「ううん、からかってない」がもうMVが走馬灯のように頭に流れてキュンが止まらなかったです。これからも作品楽しみにしてます。 (2021年12月3日 15時) (レス) @page45 id: e802057471 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - ﾕｶさん» コメントありがとうございます！書いてる私も胸が苦しかったです(笑)もちろんニヤニヤもしました☆(やめろ)阿部先生に恋したくなったらまたいつでもここに来てください。 (2021年11月3日 6時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2021年10月20日 7時
