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お兄ちゃんはもう一度ため息をついて私に近づき、その場にドサッと押し倒す。
「どうする?こうされたら」
「え…」
「このまま、抵抗しないままだったら食われるぞ」
「おにいちゃ、」
「翔太〜?…あ」
ふと声がした方を振り向くと涼太先輩がいた。
「あ」
「えーっ、と、」
「…ちがうんだ、涼太」
「いろんな形の恋愛があると思うから俺は別に…」
「違う、涼太違うよ?聞いてお願い涼太」
涼太先輩の誤解を解いたところで一息つく。
涼太先輩が持ってきてくれたアイスを食べている隣でお兄ちゃんはひとり、ソファーに三角座りしてブツブツと何かを唱えている。
「翔太、食べないの?」
「だから俺は妹を食う趣味はない」
「アイスの話だけど」
「…食べる」
涼太先輩から素直にアイスを受け取ってシャリシャリと食べ始めた。
さながら小動物のようだ。
「んっ!」
ポタリ、と溶けだしたアイスの雫が手で受け止めきれず腿に垂れる。
右手にアイス、左手はこれ以上垂れないようにと構えていて両手が塞がる。
「お兄ちゃんティッシュ」
そう言うと涼太先輩がすぐにティッシュを取って拭き取ってくれた。
その時に腿に少しだけ触れる、涼太先輩の手に体が反応する。
「…あ、ありがとうございます」
残りのアイスを口に入れて飲み込んでお礼を言うと涼太先輩は困ったような笑顔でどういたしましてと返してきた。
「…先輩?」
「Aちゃんってちょっと天然なとこ、あるよね」
「私、天然ですかね…?」
「そういうとこ」
涼太先輩はそう言って私とお兄ちゃんの食べ終わったアイスの棒を取ってキッチンに捨てに行った。
「…あいつ、」
「お兄ちゃん…?」
「…なんでもねぇよ」
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涼-suzu-(プロフ) - 村瀬さん» コメントありがとうございます！残り話数が少なかったので短いAfterStoryになってしまったのですがいかがでしたか…？次の作品もぜひ！楽しみにしていてください！(自分でハードルあげるタイプの人間) (2022年1月5日 21時) (
レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
村瀬(プロフ) - まさかこの小説の続きが見れるなんて…！！超感激です！！これからも涼さんの小説楽しみにしています。 (2022年1月5日 21時) (レス) @page50 id: be3cd904b8 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - ちゅん助さん» コメントありがとうございます。お兄ちゃんの視点からのお話も面白いかもしれませんね(¯ｖ¯)考えてみます！ (2021年11月25日 14時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - なおひとさん» こちらこそありがとうございました！ (2021年11月25日 14時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん助(プロフ) - ニヤニヤしながら読んでしまいました！！ハピエン最高です！！💓これ兄sideも読みたいです✨素敵な作品ありがとうございました😊✨ (2021年11月25日 10時) (レス) @page46 id: 25f5a7cb9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2021年11月13日 9時
